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  • 18年11月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2018年9月

3 月曜日 科学 気象庁はこの夏(6〜8月)の平均気温について、東日本(関東甲信、東海、北陸)では平年を1.7度上回って、1946年の統計開始以降、最も高かったと発表した。西日本(近畿、中国、四国、九州)でも平年を1.1度上回った。平均気温がこれほど高くなったのは主に7月中旬以降、日本の上空で太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる状態が続いたため。
4 火曜日 社会 この日の正午ごろ、台風21号が「非常に強い」勢力のまま徳島県南部に上陸し、午後2時ごろにはその勢力を維持して兵庫県神戸市に再上陸した。高潮により、関西国際空港の滑走路が冠水したほか、暴風で多くの電柱が倒れ、一時は200万戸以上が停電するなど、近畿地方を中心に大きな被害が出た。 もっと詳しく参照
6 木曜日 社会 この日の午前3時7分ごろ、北海道苫小牧市の北東にあたる胆振地方東部を震源とする「平成30年北海道胆振東部地震」が発生した。厚真町では震度7、むかわ町と安平町では震度6強を観測。厚真町では大規模な土砂崩れが発生し、多数の死者が出たほか、火力発電所も被災し、一時は北海道全域が停電した。 もっと詳しく参照
8 土曜日 スポーツ テニスの大坂なおみ選手が四大大会の一つであるアメリカ(全米)オープンの女子シングルス決勝で、アメリカのセリーナ・ウィリアムズ選手を6–2、6–4のストレートで破り、初優勝した。日本出身の選手が四大大会のシングルスを制するのは男女を通じて初の快挙。
16 日曜日 社会 総務省は敬老の日に合わせ、高齢者に関する統計を発表した。それによると、9月15日現在の日本の総人口に占める70歳以上の人の割合は、前年より0.8ポイント高い20.7%で、初めて2割を超えたことがわかった。1947〜1949年生まれの「団塊の世代」が昨年から70歳を迎え始めたことなどが影響しているとみられる。70歳以上の人の数は前年より100万人増の2618万人だった。また、65歳以上の高齢者の割合(高齢化率)は28.1%と、世界で最も高くなっている。
19 水曜日 国際 18日から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪れていた大韓民国(韓国)の文在寅大統領は、前日に引き続き、北朝鮮のトップである金正恩朝鮮労働党委員長と首都平壌で南北首脳会談を行い、「9月平壌共同宣言」とその付属合意書に署名した。南北は敵対行為を全面的に中止すること、東倉里のミサイル施設を廃棄すること、金委員長が近い将来、韓国の首都ソウルを訪問することなどが合意された。両氏による首脳会談は今年に入って3回目。
20 木曜日 政治 自由民主党(自民党)は日本の内閣総理大臣(首相)を事実上決めることになる同党総裁選挙の開票を行った。選挙は安倍晋三首相と石破茂・元幹事長との一騎打ちになり、同党の国会議員1人1票ずつの405票と、約104万人の党員・党友(党を支援する団体のメンバーなど)の投票による地方票(405票に換算)の計810票で争われた。安倍氏は810票中553票(議員票329票・地方票224票)を獲得して連続3選を果たしたが、石破氏も254票(議員票73票・地方票181票)と健闘し、自民党内に一定の存在感を示した(無効票3票)。これにより、安倍首相はさらに3年間、続投する見通しになった。
21 金曜日 科学 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「ミネルバⅡ–1」と呼ばれる小型探査ロボット2台を小惑星探査機「はやぶさ2」から分離させ、小惑星「Ryugu(リュウグウ)」に着陸させた。移動可能な探査機が小惑星への着陸に成功したのはこれが世界で初めて。
30 日曜日 政治 沖縄県知事選挙の投票・開票が行われ、前衆議院議員の玉城デニー氏が前宜野湾市長の佐喜眞淳氏らを破り、初当選した。今回の選挙は翁長雄志前知事が8月8日に亡くなったことを受けたもので、同県宜野湾市にあるアメリカ軍普天間飛行場を同県名護市辺野古に移設する計画の是非が最大の争点となった。移設計画に反対していた翁長前知事の路線を継承すると訴えた玉城氏が勝利したことで、辺野古への移設計画は一層混迷するものとみられる。
30 日曜日 社会 台風24号がこの日の午後8時ごろ、台風21号と同様、「非常に強い」勢力を維持したまま和歌山県田辺市付近に上陸した。 もっと詳しく参照

記録的な高潮と暴風で各地に被害「非常に強い」台風21号が上陸

 9月4日正午ごろ、台風21号が「非常に強い」(最大風速が秒速44メートル以上54メートル未満)勢力を保ったまま徳島県南部に上陸し、午後2時ごろには、その勢力を維持して兵庫県神戸市付近に再上陸しました。「非常に強い」台風が上陸したのは25年ぶりのことです。

高潮が発生する仕組み

 台風21号は上陸した時点で、中心気圧が950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速が秒速45メートルでした。こうした低い気圧と強風により、大阪港の潮位は、1961年の第2室戸台風のときの293センチという記録を更新し、過去最高の329センチに達しました。

 この高潮により、大阪湾の人工島にある関西国際空港では、A滑走路や第1ターミナルが冠水しました。また、暴風にあおられたタンカーが、空港と対岸とを結ぶ連絡橋に激突して橋が損傷しました。こうしたことから、利用客と職員ら数千人が孤立。全員を島外に脱出させるのに、翌5日の深夜までかかりました。

 一方、暴風によって電柱や木が倒れたり、電線が切れたりしたため、大阪・兵庫・和歌山・滋賀・京都・奈良の近畿6府県と福井・三重両県の一部で、一時は合わせて200万戸以上が停電。また、屋根からの転落や飛来物の衝突などにより、大阪・滋賀・愛知・三重の4府県で10人以上が死亡しました。

 このような荒天が予想されたため、JR西日本では前日に「計画運休」を予告。4日正午すぎから京阪神地区のすべての在来線で運転を取りやめました。近畿地方のほかの鉄道会社も、地下鉄の大阪メトロを除いて同様の対応を取りました。これにより、混乱の拡大を抑えることができたという見方もあります。

 また、30日には台風24号も「非常に強い」勢力のまま和歌山県田辺市付近に上陸し、本州を北東に進みました。JR東日本では混乱を避けるため、30日夜遅くには首都圏のすべての在来線で運転を取りやめました。JR東日本が首都圏の全路線を計画運休させたのはこれが初めてです。

北海道で初の震度7「平成30年北海道胆振東部地震」

 9月6日午前3時7分ごろ、北海道苫小牧市の北東に当たる厚真町付近を震源とする地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.7、震源の深さは37キロと推定されており、厚真町で震度7、むかわ町と安平町で震度6強、札幌市東区などで震度6弱を観測しました。北海道で震度7を観測したのはこれが初めてです。国内では6例目で、「平成28年(2016年)熊本地震」で2回観測されて以来のことです。気象庁ではこの地震を「平成30年北海道胆振東部地震」と命名しました。胆振というのは室蘭市や苫小牧市などを含む、北海道西部の太平洋側の地域名です。

 震源のほぼ真上だった厚真町では大規模な土砂崩れが発生し、多くの家屋がのみ込まれました。この地震による死者41人のうち、36人が厚真町に集中していました。この一帯の火山灰を多く含む土が、近畿地方で大きな被害を出した台風21号による雨で大量の水を含んでいたところに、地震の揺れが加わって崩れたとみられています。

 震源からはやや離れた札幌市でも被害がありました。地盤の「液状化」という現象が起こったのです。砂と水が混じった地盤が地震の揺れで揺さぶられると、砂と水が分離し、泥水が地上に噴き出したりします。これが液状化で、地盤が建物の重さを支えられなくなったため、傾いた家屋もありました。また、道路が盛り上がったり、陥没したりもしました。こうした現象は、もともと谷だった土地を埋め立てた清田区の住宅地などで多くみられました。

 また、北海道のほぼ全域の約295万戸で停電が発生しました。その発端は北海道電力(北電)管内で最大の苫東厚真火力発電所が地震で緊急停止したことです。この時点で北電は発電量の半分を一気に失い、使用量と発電量のバランスが崩れました。これにより、ほかの発電所では設備への負荷やトラブルを避けるための安全機能が働き、送電が次々とストップ。こうして北海道のほぼ全域が停電する「ブラックアウト」が起こったのです。都市機能は完全にまひして、社会に大きな影響を与えました。

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