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  • 20年7月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2020年4月

4 月曜日 社会 この日の午後10時7分ごろ、千葉県北東部を震源とするマグニチュード5.6、最大震度4の地震が発生した。5月にはこの地震を含め、緊急地震速報が計4回出されたが、結果的にはいずれも速報を出す基準である「最大震度5弱以上」にはならなかった。 もっと詳しく参照
5 火曜日 社会 総務省は、15歳未満の子どもの数は4月1日現在、約1512万人で、前年に比べて約20万人減ったと発表した。これで39年連続して減ったことになるが、東京都だけは47都道府県で唯一、微増(プラス3000人)となった。なお、人口に占める子どもの割合も12.0%と、46年連続で低下している。
12 火曜日 文化 京都市埋蔵文化財研究所は、安土桃山時代の1590(天正18)年までに全国を統一した豊臣秀吉が、晩年の1597(慶長2)年に築いた「京都新城」の石垣と堀の跡とみられるものが、京都御苑内にある「京都仙洞御所」で見つかったと発表した。「京都新城」は秀吉が築いた最後の城とされ、文献などからその存在は明らかになっていたが、遺構が発見されたのは初めて。
13 水曜日 社会 原子力の安全な利用をめざす原子力規制委員会は、原子力発電所の使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出す日本原燃の六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)について、その安全対策が新規制基準に適合しているとする「審査書案」を了承した。これで事実上「合格」したことになるが、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムなどを再処理し、燃料として繰り返し利用しようという「核燃料サイクル」政策は滞っており、本格的な稼働がいつになるのか、見通しは立っていない。
14 木曜日 政治 政府は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて4月16日に全国に発令した「緊急事態宣言」について、39県で解除した。感染の拡大に一定の歯止めがかかっていると判断したため。その後、21日には京都・大阪・兵庫の3府県で、25日には北海道・埼玉・千葉・東京・神奈川の5都道県で、それぞれ解除された。これですべての都道府県で解除されたことになる。
18 月曜日 政治 自衛隊で宇宙分野を専門とする初の部隊「宇宙作戦隊」が発足した。東京都の航空自衛隊府中基地を拠点に、当面は約20人で宇宙ごみ(スペースデブリ)が人工衛星にぶつからないかなどを監視する。本格的な活動開始は監視用の新レーダーが山口県山陽小野田市に設置され、運用が始まる2023年度からになる見込み。スペースデブリとは地球の周りを漂う、役目を終えた人工衛星やロケットなどの破片のことで、ごく小さなものでも高速で衝突すれば人工衛星などが破壊され、宇宙開発の妨げになるとして問題になっている。
20 水曜日 スポーツ 日本高等学校野球連盟などは、この夏に行われる予定だった第102回全国高等学校野球選手権大会と、代表49校を決める地方大会をすべて中止すると発表した。代表校の選手やその応援団が甲子園球場まで長時間かけて長距離を移動したり、球場の周辺のホテル・旅館に集団で宿泊したりすることを考えると、新型コロナウイルスに感染するリスクが避けられないと判断したため。夏の全国大会が中止されるのは米騒動(シベリア出兵に伴うコメの価格の上昇が原因で起こった民衆の暴動)があった1918(大正7)年の第4回大会、戦争の影響を受けた1941(昭和16)年の第27回大会に続いて3度目。なお、1942(昭和17)年から1945(昭和20)年までは戦争で中断された。
20 水曜日 社会 観光庁は、4月の訪日外国人客数は前年同月の約292万人に比べ、99.9%減の約2900人だったと発表した。これは過去最大の下げ幅で、1か月の数としては1964年の統計開始以降で最も少なくなった。
21 木曜日 科学 この日の午前2時31分、鹿児島県の種子島宇宙センターから無人補給機「こうのとり」9号機を載せたH2Bロケットが打ち上げられた。 もっと詳しく参照
30 土曜日 科学 アメリカ東部時間でこの日の午後3時22分(日本時間31日午前4時22分)、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから、有人宇宙船「クルードラゴン」の試験機が打ち上げられた。 もっと詳しく参照

千葉県や茨城県では1週間に3回緊急地震速報が1か月に4回

 この5月、「緊急地震速報」が計4回も出されました。そのうち3回は関東地方の内陸または沖合での地震です。4日午後10時7分ごろには千葉県北東部を、6日午前1時57分ごろには千葉県北西部を、11日午前8時58分ごろには茨城県沖を、それぞれ震源とする地震が発生し、その規模を表すマグニチュードは順に「5.6」「5.0」「5.5」でした。

 地震の揺れのもとである地震波には、「カタカタ」という小さな揺れ(初期微動)を起こす「P波」と、「ユサユサ」という大きな揺れ(主要動)を起こす「S波」とがあります。震源から地中を伝わってくるこの二つの波は速さが異なります。P波は秒速7キロ程度、S波は秒速4キロ程度です。震源までの距離がある程度離れている場合、まずP波が、続いてS波が伝わってきます。つまり、震源から遠いところほど初期微動が長く続くことになるので、その継続時間から震源までの距離がわかります。

P波とS波の速さの違い

 緊急地震速報には気象庁と防災科学技術研究所の全国約1700か所にある地震計・震度計が利用されています。震源の近くの地震計でP波がとらえられた場合、その地震の規模や震源の位置を素早く推定し、強い揺れが予想される地域に、S波が到達する前に出そうというものです。具体的には、最大震度が5弱以上と予想されるとき、震度4以上になりそうな地域に出されます。地震波よりもテレビやラジオ、スマートフォンなどに送る電波(秒速30万キロ)、つまり情報のほうが速く伝わることを利用したもので、地震を予知しているわけではないのです。

 したがって、緊急地震速報は万能ではありません。たとえば、震源が近い直下型地震の場合、警報が間に合わないこともあります。また今回、関東地方であった三つの地震の最大震度は、4日と6日は「4」、11日は「3」でした。震度を過大に予測してしまったわけです。こうしたことが続くと、油断にもつながりかねませんが、それは禁物です。「重大な災害を引き起こすかもしれない」という意識を常に持って、直ちに適切な行動を取ることが求められます。

P波とS波の速さの違い

9回連続、100%成功の安定感「こうのとり」が最後の物資輸送

 5月21日午前2時31分、鹿児島県の種子島宇宙センターから、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届ける、日本の無人補給機「こうのとり(HTV)」9号機を載せたH2Bロケットが打ち上げられました。その後、26日午前3時25分(日本時間)にはISSとのドッキングを完了。ISSに滞在する宇宙飛行士に食料や水、大型バッテリー(日本製リチウムイオン電池)などを届けました。これで9回連続して成功したことになります。

 ISSへの物資輸送を担う無人補給機はほかに、アメリカの「ドラゴン」と「シグナス」、ロシアの「プログレス」があります。これらは打ち上げに失敗したこともありますが、2009年に1号機が打ち上げられた「こうのとり」の成功率は100%です。しかも、アメリカのスペースシャトルが2011年を最後に退役した後は、バッテリーのような大型貨物をISSに運べる唯一の補給機として活躍してきました。また、「こうのとり」が初めて採用したISSへの結合方式も安全性の高さが評価され、その後、アメリカの補給機にも採用されました。「こうのとり」は日本の宇宙開発に対する信頼性を高めることにも大きく貢献したのです。

 ただし、「こうのとり」による物資輸送は今回が最後です。次回からは輸送能力を約1.5倍に高めた「HTV-X」が打ち上げられることになっています。

 ところで、アメリカ東部時間での5月30日午後3時22分(日本時間31日午前4時22分)には、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから2人の飛行士を乗せた有人宇宙船「クルードラゴン」の試験機が打ち上げられました。この「クルードラゴン」はアメリカの宇宙企業スペースXが、ISSへの物資補給に使われていた「ドラゴン」を改良して開発したものです。今後はISSに物資だけではなく、宇宙飛行士を輸送する役割も担います。アメリカによる有人宇宙飛行は実に9年ぶりのことでした。早ければ8月30日にも、日本人飛行士の野口聡一さんらがその1号機に乗ってISSに向かうことになっています。

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