受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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  • 20年9月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2020年9月

1 水曜日 環境 この日から全国で、小売店がプラスチック製のレジ袋を客に無料で配ることが原則として禁止され、希望者のみに有料で販売されるようになった。 もっと詳しく参照
1 水曜日 国際 ロシアで憲法改正の是非を問う国民投票がこの日までに行われた。賛成票は77.92%で、改憲は承認された。従来の憲法では大統領の連続3選が禁じられていたため、ウラジーミル・プーチン大統領は2024年の大統領選挙に立候補できないことになっていた。しかし、改正憲法では、大統領経験者の過去の任期がリセットされることになったため、プーチン大統領は2024年からさらに連続して2期(6年×2=12年)、最長で2036年まで大統領を務めることが可能になった。また、「領土の割譲」を禁止する条文も盛り込まれたため、日本との北方領土の交渉にも影響する可能性がある。
4 土曜日 気象・災害 九州地方に梅雨前線が停滞し、発達した雨雲(積乱雲)が次々に発生して列を成す「線状降水帯」ができて大雨が長時間降り続いたため、気象庁は熊本県と鹿児島県に、数十年に一度の大雨により、重大な災害が予想されるとして「大雨特別警報」を出した。熊本県南部では人吉盆地から八代平野へと流れる球磨川が氾濫して人吉市の市街地が水につかったほか、土砂崩れで住宅が押しつぶされるなどの被害が各地で発生した。8日には長野県や岐阜県でも同様の被害が出たため、気象庁は9日、この一連の集中豪雨を「令和2年7月豪雨」と命名した。
5 日曜日 政治 東京都知事選挙の投票・開票が行われ、現職の小池百合子氏が再選された。得票は約366万票で、前回の約291万票を大きく上回った。
6 月曜日 国際 アメリカは世界保健機関(WHO)から脱退すると、国際連合のアントニオ・グテレス事務総長に正式に通知した。1年後の2021年7月6日に脱退することになる。共和党のドナルド・トランプ大統領は4月以降、新型コロナウイルス感染症をめぐるWHOの対応が「中華人民共和国(中国)寄り」だと批判していた。ただし、今年の大統領選挙で民主党のジョー・バイデン氏が当選した場合は、脱退は取り消されるものとみられる。
12 日曜日 文化 北海道白老町で、北海道などの先住民族であるアイヌ民族をテーマにした初の国立施設「民族共生象徴空間」が開業した。「ウポポイ」という愛称がつけられているが、これはアイヌ語で「みんなで歌う」という意味のことば。ウポポイは国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設の三つから構成されており、これまでのアイヌ民族に対する差別を反省し、さまざまな文化を認め合える社会を象徴する場所にすることをめざしている。
13 月曜日 科学 国立科学博物館は、千葉県習志野市で隕石の破片2個が見つかったと発表した。7月2日午前2時32分ごろに関東地方上空で火球(流星のなかで特に明るいもの)が目撃されたが、このとき落下したものとみられる。
16 木曜日 文化 高校生のプロ将棋棋士・藤井聡太七段は、第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第4局で渡辺明棋聖(棋王・王将と合わせて三冠)に110手で勝利し、3勝目を挙げた。これにより、棋聖のタイトルを獲得した。棋聖は将棋の8大タイトルの一つだが、17歳11か月27日でのタイトル獲得は史上最年少記録で、1990年に棋聖を獲得した屋敷伸之五段(当時。現九段)の18歳6か月14日を大幅に更新したことになる。
20 月曜日 科学 この日の午前6時58分、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「HOPE」が、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット42号機によって打ち上げられた。 もっと詳しく参照
23 木曜日 科学 この日の午後0時41分(現地時間)、中国が初の火星探査機「天問1号」をロケット「長征5号」で打ち上げた。 もっと詳しく参照
30 木曜日 科学 この日の午前7時50分(現地時間)、アメリカが火星探査車「パーシビアランス」をロケット「アトラスⅤ」で打ち上げた。 もっと詳しく参照
31 金曜日 気象・災害 この日で7月が終わったが、7月中には台風が一つも発生しなかった。これは1951年の統計開始以来、初めてのことで、太平洋高気圧の張り出しが例年に比べて弱かったためとみられる。

ごみを減らし、海洋汚染を防ぐため7月1日からレジ袋が有料化

 店で買い物をしたときに、これまでは無料で配られていたプラスチック製のレジ袋が、7月1日からは全国で有料化されました。その最大の目的はプラスチックごみを少しでも減らすことにあります。国内のプラスチックごみの排出量は年間約900万トンに上っており、レジ袋はそのうちの約2%を占めるとみられています。量としてはわずかですが、エコバッグ(マイバッグ)を持ち歩くなど、環境への意識を高めるきっかけにしたいものです。

 石油から作られたプラスチックは分解されにくいため、捨てられたものは最終的には海に流れ込み、海の生物に被害を与えています。また、プラスチックが波や紫外線で細かく砕かれて、大きさが5ミリ以下の粒になったものを「マイクロプラスチック」といいますが、これが世界中の海から検出されています。マイクロプラスチックには有害な物質が付きやすい性質があるため、それを食べた魚介類を人間が食べると、人間の体内にも有害物質が入ることになります。

2010年の1年間に陸上から海洋に流出したプラスチックごみの多い国・地域

 こうした問題を解決するため、容器包装リサイクル法の省令(各省が出す命令。この場合は経済産業省と環境省)が改正され、全国でレジ袋の有料化が義務づけられたというわけです。

 ただし、微生物のはたらきで分解される「生分解性プラスチック」の配合率が100%の袋、植物由来の「バイオマス素材」を25%以上含む袋などは、環境に配慮されているとして、無料で配ってもよいことになっています。

 もっとも、バイオマス素材を使っているからといって、必ず分解されるとは限りません。それでも有料化の対象から外されたのは、石油などの化石燃料を素材としていないため、地球温暖化対策に寄与するとされたからです。しかし、有料化の最大の目的はプラスチックごみを減らすことにあるはずで、温暖化対策が主たる目的とはいえません。この点には注意が必要です。

 なお、2020年に入ってからは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、プラスチックごみがかえって増えてしまっています。こうした状況にも目を向けることが大切です。

2010年の1年間に陸上から海洋に流出したプラスチックごみの多い国・地域

アラブ首長国連邦に中国、アメリカも火星探査機の打ち上げが相次ぐ

 この7月、火星探査機の打ち上げが相次ぎました。火星は地球の軌道のすぐ外側を回る太陽系の第4惑星です。これまでの探査により、かつて水が存在したことはほぼ確実になっています。それなら生命が存在した可能性もあるのではないかということで、活発に探査が行われているのです。地球と火星の位置関係は2年2か月ごとに同じになりますが、この夏は地球から火星に向けて探査機を打ち上げるのに都合の良い位置関係になっていました。

 まず、7月20日午前6時58分に、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット42号機によって打ち上げられたのが、アラブ首長国連邦(UAE)の「HOPE」です。2021年2月に火星に到着してその周りを回りながら、赤外線や紫外線で火星の大気中のちりや水蒸気、酸素などを観測することになっています。将来的に人類が火星で生活できるかどうか、その可能性を探ることも狙っているようです。

 UAEはアラビア半島のペルシア湾に面した国で、2021年に建国50周年を迎えます。火星探査に挑むのはアラブの国々にとって今回が初めて。まさに国の威信をかけたビッグプロジェクトとなりました。それだけに、打ち上げを請け負った日本としても失敗するわけにはいかなかったのです。これでH2Aロケットは36回連続して打ち上げに成功したことになり、97.6%という高い成功率を誇っています。

 続いて、7月23日午後0時41分(現地時間)には中華人民共和国(中国)も、初の火星探査機「天問1号」をロケット「長征5号」で打ち上げました。「天問1号」は2021年2月ごろ火星に到着し、5月にも着陸を試みることになっています。さらに、7月30日午前7時50分(現地時間)にはアメリカの火星探査車「パーシビアランス」もロケット「アトラスⅤ」によって打ち上げられました。2021年2月に火星に着陸し、岩石などを採取する予定です。なお、「パーシビアランス」とは「不屈の精神」という意味です。

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