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  • 21年6月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2021年4月

5 月曜日 政治 新型コロナウイルスの感染が拡大しているとして、政府が宮城県・大阪府・兵庫県に全国で初めて適用することを決めた「まん延防止等重点措置」の適用期間が始まった。これは緊急事態宣言を発出する手前の段階で適用するもので、範囲を絞って集中的に感染拡大を防ぐための措置。対象となる都道府県と期間は政府が、都道府県内のどの市区町村に適用するかは知事が決める。その区域内では飲食店に営業時間を短くするよう要請・命令できるほか、命令に違反した店からは過料という罰金のようなものを徴収できる。この措置は2月3日に成立し、2月13日に施行された「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」で新しく設けられた。
11 日曜日 スポーツ 四つある男子ゴルフのメジャー大会の一つで、アメリカ・ジョージア州のオーガスタで行われるマスターズ・トーナメントで松山英樹選手が初優勝した。日本男子がメジャー大会で優勝するのはこれが初めてで、菅義偉首相はこの快挙をたたえ、松山選手に30日、内閣総理大臣顕彰を授与した。メジャー大会にはほかに、全米プロゴルフ選手権、全米オープン選手権、全英オープン選手権がある。
12 月曜日 政治 「まん延防止等重点措置」がこの日から東京都・京都府・沖縄県に、20日からは埼玉・千葉・神奈川・愛知の4県に、それぞれ適用された。
13 火曜日 政治 政府は、2011年3月11日の東日本大震災で重大な事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所から出た「処理水」を海に流すことを正式に決めた。同発電所では放射性物質を含む「汚染水」が大量に発生しているが、「処理水」とはこの「汚染水」から放射性物質の多くを取り除いた水のこと。しかし、放射性の「トリチウム(三重水素)」は、通常の方法では取り除けない。水は水素と酸素からできているが、その水をつくっている水素の一部がトリチウムになっているためで、つまりトリチウムは水そのものといえるからである。そのため、人体や環境に影響を与えないレベルまで薄めてから放出することにした。実際に流し始めるのは2023年からの予定だが、風評被害の恐れがあるとして漁業関係者からは「絶対反対」の声が上がっている。中華人民共和国(中国)や大韓民国(韓国)も反発しているが、政府は中国や韓国の原発からもトリチウムが放出されていると反論している。
16 金曜日 国際 菅首相はこの日の午後(日本時間17日未明)、アメリカの首都ワシントンD.C.にあるホワイトハウスで、ジョー・バイデン大統領と初の首脳会談を行った。 もっと詳しく参照
22 木曜日 環境 バイデン大統領の呼び掛けにより開かれることになった、地球温暖化対策について世界の約40か国・地域の首脳がオンラインで話し合う「気候変動サミット」が開幕した。菅首相も参加し、「2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度と比べて46%減らすことをめざす」と表明した。アメリカと対立しているロシアのウラジーミル・プーチン大統領や中国の習近平国家主席も参加した。
23 金曜日 科学 アメリカ東部時間のこの日の午前5時49分(日本時間23日午後6時49分)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦飛行士ら4人を乗せたアメリカの新型宇宙船「クルードラゴン」が、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に向かった。 もっと詳しく参照
25 日曜日 政治 「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく3回目の緊急事態宣言の期間が東京都・京都府・大阪府・兵庫県で始まった。飲食店への規制がさらに強化されたほか、今回は商業施設などにも幅広く休業要請が出され、イベントなども無観客での開催が求められた。
25 日曜日 政治 衆議院北海道2区の補欠選挙、参議院長野選挙区の補欠選挙、参議院広島選挙区の再選挙の投票・開票が行われた。与党の自由民主党(自民党)は候補者を立てなかった北海道の選挙を含め、すべての選挙で敗北した。菅政権にとって初の国政選挙だったが、「政治とカネ」「新型コロナウイルス感染症対策」などが争点となり、政権を担っている自民党への批判が表れた形になった。
27 火曜日 科学 北海道大学や岡山理科大学などの研究チームは、2004年に兵庫県の淡路島で約7200万年前の地層から発見されていた植物食恐竜の化石が新種だとわかったと発表した。体長7〜8メートル、体重4〜5トンと推定されており、学名は「ヤマトサウルス・イザナギイ」と命名された。これはイザナギノミコトとイザナミノミコトが日本列島で最初に淡路島をつくったとされる神話にちなんだもの。

中国への対応が最重要課題に日米首脳会談を対面で開催

 4月15日〜18日にアメリカを訪問した菅義偉首相は、現地時間の16日午後(日本時間17日未明)、首都ワシントンD.C.にあるホワイトハウスで、今年1月20日に就任したジョー・バイデン大統領と初の首脳会談を行いました。両者は電話やオンラインでの会談をすでに何度か行っていましたが、バイデン大統領にとって、外国の首脳と対面で会うのはこれが初めてでした。

 会談の終了後、両首脳は話し合った成果を示す共同声明を発表しました。そのなかで特に大きな比重を占めていたのは中華人民共和国(中国)に関する問題です。民主党のバイデン政権は人権を重視しているため、中国での人権侵害には厳しい姿勢で臨んでいます。香港での「一国二制度」を形だけのものにしてしまったことや、新疆ウイグル自治区で少数民族のウイグル族を抑圧していることについて強く非難しています。共同声明では、この二つの地域の人権状況について、「深刻な懸念を共有する」としました。

 また、中国は事実上独立している台湾に対しても「一国二制度」による統一を呼び掛けていますが、台湾側は拒否しています。武力紛争に発展する可能性も否定しきれないため、共同声明では「日米両国は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸(中国本土と台湾)問題の平和的解決を促す」と記されました。

 日本は1972年に大陸の「中華人民共和国」と国交を結んだ際に、「中華民国」として中国を代表する政権だと主張していた台湾と断交しました。中華人民共和国は「台湾は中国の一部」と考えているため、外交関係を持つ相手国が台湾との国交を維持することをけっして認めないからです。この結果、日本は台湾を国家とは認めないことになりましたが、台湾の事実上独立した状態は現在も続いています。それを守らなければならないと確認したのです。

 バイデン政権が重視する温暖化対策についても話し合われ、「気候危機は、世界にとって生存にかかわる脅威であることを認識する」と共同声明に明記されました。東京オリンピック・パラリンピックについては、バイデン大統領は安全に開催するための菅首相の努力を支持するとしました。

火星ではヘリコプターの飛行実験星出彰彦飛行士がISSへ

 アメリカ東部時間の4月23日午前5時49分(日本時間23日午後6時49分)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦飛行士ら4人を乗せたアメリカの新型宇宙船「クルードラゴン」が、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられました。

 星出飛行士らは24日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着。ISSでは2020年11月から滞在していた野口聡一飛行士らが出迎えました(野口飛行士は5月2日に地球に帰還)。2人の日本人が宇宙に同時に滞在したのは、2010年4月、野口飛行士が滞在していたISSを、山崎直子飛行士がアメリカ航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルで訪問して以来、11年ぶりです。星出飛行士はISSに約半年間滞在する予定ですが、4月28日には「船長」に就任し、乗組員の安全確保と任務達成のために指揮を執り始めました。日本人がISSの船長を務めるのは2014年の若田光一飛行士以来2人目です。

 4月はこれ以外にも宇宙をめぐる話題がありました。19日にはNASAが、2月18日に火星に到着した無人探査車「パーシビアランス(忍耐)」に積まれていた小型ヘリコプター「インジェニュイティ(創意工夫)」を飛ばす実験に成功しました。この「インジェニュイティ」の重さは約1.8キロで、太陽電池でプロペラを回して飛びます。この日、ヘリコプターは地表から約3メートル浮き、30秒間静止したのですが、その様子を撮影した画像を地球に送ってきました。地球以外でヘリコプターが飛んだのはこれが初めてです。

 火星にも大気はありますが、地球の大気に比べて極めて薄く、地表付近でも気圧は6ヘクトパスカルくらいです。これは地球でいうと、高度が約3万メートルの場所での気圧です。旅客機が飛ぶ高度は約1万メートルなので、その3倍も高いところに当たります。そんな環境でヘリコプターを飛ばすことに成功したことから、ライト兄弟の初飛行にも匹敵する偉業だといわれていまです。

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