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  • 21年9月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2021年7月

3 土曜日 気象・災害 梅雨前線の活発化により、大雨が降り続いていたこの日、静岡県熱海市の伊豆山地区で午前10時30分ごろに土石流が発生した。死者・行方不明者は27人に上り、約130棟の建物が被害を受けた。 もっと詳しく参照
3 土曜日 文化 第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局が指され、藤井聡太棋聖(王位と合わせ二冠)が挑戦者の渡辺明名人(棋王・王将と合わせ三冠)を破った。これで対戦成績が3勝0敗となり、藤井棋聖のタイトル防衛が決まった。その結果、タイトル獲得が通算3期(棋聖2期、王位1期)となり、九段に昇段する条件を満たしたため、この日に昇段した。18歳11か月でのタイトル防衛と九段昇段はともに史上最年少記録。
13 火曜日 スポーツ アメリカ・メジャーリーグのオールスターゲームが、アメリカ西部のコロラド州デンバーにあるクアーズ・フィールドで行われた。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、アメリカン・リーグの1番・指名打者として先発出場し、特例として先発投手も務めた。こうした投打の「二刀流」での出場は史上初めて。また、日本選手がオールスターゲームで先発投手として登板したのは、1995年にロサンゼルス・ドジャースから出場した野茂英雄選手以来で2人目。大谷選手は、投手としては1イニングを三者凡退に抑え、無失点で交代し、勝利投手となったが、打者としては2打数無安打だった。
14 水曜日 社会 1945年8月6日に広島に原子爆弾が落とされた直後、爆心地から離れた郊外にいて、放射性物質を含む「黒い雨」を浴びたために健康被害を受けたとして、当時の住民ら84人が自分たちも救済の対象とするよう求めて国を訴えていた裁判の控訴審判決がこの日、広島高等裁判所であった。原告全員を被爆者と認めるよう命じた2020年7月の広島地方裁判所の判決を支持する内容だった。菅義偉首相は26日、この判決を受け入れて最高裁判所に上告しないことを明らかにしたため、84人全員が被爆者と認められることになった。
18 日曜日 社会 東日本大震災で児童74人と教職員10人が死亡または行方不明となった宮城県の旧石巻市立大川小学校の被災校舎周辺が、その教訓を後世に伝える「震災遺構」としてこの日から公開された。
20 火曜日 科学 アメリカのインターネット通販会社アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスさんが設立した宇宙企業「ブルーオリジン」は、アメリカ・テキサス州からベゾスさんら4人が乗った宇宙船を「ニューシェパード」という自社のロケットで打ち上げた。宇宙船は高度100キロを超えて宇宙空間に到達し、打ち上げから約10分後、地上に無事に着陸。旅費を払った客を乗せた世界初の宇宙飛行が成功したことになる。
21 水曜日 環境 経済産業省は国のエネルギー政策の中長期的な方針を示す「エネルギー基本計画」の改定案を公表した。それによると、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標を達成するため、2030年度の発電量に占める再生可能エネルギーの割合は、2019年度の約18%の約2倍となる36〜38%をめざすとしている。
21 水曜日 スポーツ 前日から東京都内で開かれていた国際オリンピック委員会(IOC)の総会で、2032年のオリンピックの開催都市がオーストラリアのブリスベンに正式に決まった。オーストラリアでの開催は1956年のメルボルン、2000年のシドニーに続いて3回目となる。なお、2024年はフランスのパリで、2028年はアメリカのロサンゼルスでそれぞれ開催されることがすでに決まっている。
23 金曜日 スポーツ この日の午後8時から、東京都新宿区の国立競技場で、東京オリンピックの開会式が無観客で開催された。 もっと詳しく参照
26 月曜日 環境 オンラインで開かれていた国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県・沖縄県)を世界自然遺産に登録することを決定した。
27 火曜日 文化 世界遺産委員会は「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道・青森県・岩手県・秋田県)を世界文化遺産に登録することを決定した。
28 水曜日 気象・災害 この日の午前6時前、台風8号が宮城県石巻市付近に上陸した。日本の本土付近で台風が東から西に進むのは異例で、宮城県に東側から台風が上陸するのは観測記録が残る1951年以降で初めて。

避難指示が出ていない状況で静岡県熱海市で土石流

 梅雨前線の活発化により、大雨が降り続いていた7月3日午前10時30分ごろ、静岡県熱海市の伊豆山地区で土石流が発生し、海にまで達しました。熱海市の辺りは山が海の近くまで迫っていて、その急傾斜地を開発して別荘などが造られています。その山から流れ出す川は急流で、数キロで海に出てしまいます。しかも、富士山や箱根山などの火山灰が降り積もってできている土地なので、非常に崩れやすく、土砂災害の危険性が高い地域だったといえます。今回の土石流もそうした川がつくった谷筋の一つで発生しました。時速40キロほどで住宅や車を巻き込みながら流れ下り、約130棟の建物が被害を受けました。死者・行方不明者は27人に上っています。

 静岡県によると、土石流が最初に発生した地点の近くに、5万立方メートル以上もの「盛り土」がされていたとのことです。崩れた土砂のほとんどは盛り土だったとみられますが、だとすれば「人災」の側面が強いといえます。盛り土とは住宅などの土地を造るとき、斜面を平らにしたり、周囲より高くしたりするために、ほかの場所から持ってきた土のことです。しかし、それで谷を埋めてしまうと、水の流れを妨げて、今回のように崩れる原因にもなりかねません。地下に排水設備を造るなど、しっかりした安全対策が必要です。

 ところで、今年4月に災害対策基本法が改正されたことにより、大雨などのときに市区町村が住民に避難を促すために出す情報の表現が5月20日から変更されました。それ以前は危険度が5段階のうち上から2番目の警戒レベル4が「避難勧告」と「避難指示(緊急)」に分かれていたのですが、一般の住民にはどちらがより危険なのかわかりにくく、逃げ遅れるケースがあったとして、「避難指示」に一本化されたのです。「避難指示」が出たら、危険な場所からは全員が必ず避難しなければなりませんが、今回は非常に激しい雨が短時間で降ったわけではなかったので、熱海市は避難指示を出していませんでした。

開会式も無観客として東京オリンピックが開催

 7月23日、東京都新宿区にある国立競技場で東京オリンピックの開会式が行われました。会期は8月8日までです。東京で夏季オリンピックが開かれるのは1964年以来2回目ですが、本来なら1年前の2020年7月24日から8月9日まで開催されることになっていました。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、直前の3月になってから1年延期されることが決まりました。戦争以外の理由で、近代オリンピックが予定どおりに開催できなくなったのは、1896年の第1回アテネ大会以来、初めてのことでした。

 今回の東京オリンピックに参加したのは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を除く205の国と地域、そして「難民選手団」です。これは紛争や迫害などで祖国を離れざるを得なくなった選手たちで、2016年のリオデジャネイロ大会で初めて結成されました。今回はシリアやイランなど11か国出身の29人が参加しています。これらを含め、選手は全部で約1万1000人に上りました。

 午後8時に始まった開会式は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、無観客で行われました。最初に入場したのは古代オリンピックの発祥の地であるギリシャです。ギリシャは毎回必ず先頭で入場することになっています。次が難民選手団で、それ以降は日本語の五十音順で入場。最後に入場したのは開催国の日本でした。なお、スポーツ大国として知られるロシアは、国家ぐるみで薬物の不正使用(ドーピング)をしていたとして、国としての参加は認められず、ドーピングをしていなかった選手のみが、ロシアオリンピック委員会(ROC)の選手として参加しました。そのため、国旗や国歌の使用も許されませんでした。

 今回の東京オリンピックでは「多様性と調和」が大きなテーマとされました。人種や民族の多様性のほか、性別の多様性も求められたこともあり、入場行進をする際の各国の旗手は男女1人ずつとされ、選手宣誓も日本選手団の主将と副主将が男女ペアで務めました。聖火台に点火する最終ランナーに、ハイチ系アメリカ人と日本人の両親を持つ大坂なおみ選手が選ばれたのも、多様性を意識してのことといえそうです。

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