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日本は過去最多18個のメダルを獲得中国の北京で冬季オリンピック
順位 | 国名 | 計 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ノルウェー | 37 | 16 | 8 | 13 |
2 | ROC(※) | 32 | 6 | 12 | 14 |
3 | ドイツ | 27 | 12 | 10 | 5 |
4 | カナダ | 26 | 4 | 8 | 14 |
5 | アメリカ | 25 | 8 | 10 | 7 |
6 | スウェーデン | 18 | 8 | 5 | 5 |
オーストリア | 7 | 7 | 4 | ||
日本 | 3 | 6 | 9 | ||
9 | オランダ | 17 | 8 | 5 | 4 |
イタリア | 2 | 7 | 8 |
※ロシアオリンピック委員会
2月4日から20日まで、中華人民共和国(中国)の首都・北京で第24回冬季オリンピックが開催されました。北京は2008年に夏季大会を開催しているため、史上初めて夏と冬の両方のオリンピックを開催した都市になりました。
この大会には91の国・地域から約2900人の選手が参加。史上最多の7競技109種目で熱戦が繰り広げられました。日本からは124人(男子49人、女子75人)が参加しましたが、これは2018年に大韓民国(韓国)の平昌で開催された前回大会の123人を上回って過去最多です。
日本は今回、金3、銀6、銅9の計18個のメダルを獲得しました。これも平昌大会の13個を上回って過去最多です。最も活躍したのは選手団主将を務めたスピードスケートの高木美帆選手。女子1000mでオリンピック記録を更新して金メダル、女子500m、女子1500m、女子団体パシュートの3種目で銀メダルと、計4個のメダルを手にしました。ほかに金メダルを獲得したのは、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手とスキー・ジャンプ男子個人ノーマルヒルの小林陵侑選手です。
昨年の東京オリンピックと同様、今回の北京オリンピックも新型コロナウイルス感染症が世界的に流行するなかで開催されましたが、競技以外のことでも注目を集めました。まず、アメリカやイギリスなどが新疆ウイグル自治区での人権問題などをめぐり、政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行ったことです。また、国家ぐるみでドーピングを行っていたとされたロシアは、今回も国としての参加が認められず、ROC(ロシアオリンピック委員会)として参加しましたが、そのフィギュアスケート女子選手がドーピング検査で陽性になり、大きな問題になりました。
なお、次回2026年の冬季大会はイタリアのミラノとコルティナダンペッツオで共同開催されます。
国際社会は強く非難、経済制裁へロシアがウクライナに侵攻
●ウクライナとその周辺各国
2月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア寄りの武装勢力が実効支配するウクライナ東部のルガンスク州とドネツク州の一部を独立国家として承認すると一方的に宣言。ウクライナ側からの攻撃に対抗して平和を維持するためだと主張し、ロシア軍をそこに展開させることを命じました。そして2月24日、ロシア軍はウクライナへの全面的な侵攻を開始し、ウクライナの首都キエフでも戦闘が行われるようになりました。
この問題は昨年以降、ロシアがウクライナとの国境付近に軍を集結させ、ウクライナにいつでも侵攻できる態勢を整えたことに端を発します。これに対し、アメリカはウクライナに近いポーランド、ルーマニア、ドイツに軍を派遣しました。これらはすべて北大西洋条約機構(NATO)という軍事同盟に加盟している国です。NATOは加盟30か国のうちどれか1か国でも攻撃されれば、加盟国全体に対する攻撃と見なすことになっています。アメリカも加盟しているため、NATO加盟国をもし攻撃すれば、アメリカに反撃される可能性があります。だから加盟すれば、軍事力があまり強くない国でも安全が守られることになるのです。
ソビエト連邦(ソ連)が存在していた冷戦時代は、ロシアとウクライナはともにソ連を構成する共和国の一つで、ポーランドやルーマニアはソ連の同盟国でした。つまり、ソ連は一部を除き、アメリカの同盟国と直接国境を接しなくてすんでいたのです。しかし、冷戦終結後はポーランドやルーマニアもNATOに加盟し、アメリカの同盟国になりました。アメリカの勢力範囲が東に広がり、ロシアの勢力範囲が縮小したわけです。さらに、ウクライナまでがNATO加盟を希望するようになったので、ロシアはそれを認めてしまったら国の安全が脅かされると考え、今回の事態に至りました。
これに対し、アメリカやヨーロッパ諸国をはじめとする多くの国々は「明らかな国際法違反であり、力による現状変更は断じて容認できない」として、ロシアを強く非難し、ロシアに対して厳しい経済制裁を科すと発表しています。日本もそれに同調しました。
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