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ロシアのウクライナ侵攻のさなか中国の北京で冬季パラリンピック
パラリンピックは障害者スポーツの世界的な大会です。その第13回冬季大会が、3月4日から13日までの10日間、中華人民共和国(中国)の首都・北京で開催されました。北京では2月4日から20日まで第24回冬季オリンピックが開催されていました。パラリンピックは夏季・冬季ともオリンピックの終了後、必ず同じ都市で開かれるようになっています。
開会式は4日午後8時(日本時間午後9時)から冬季オリンピックと同じ北京の国家スタジアム(通称・鳥の巣)で行われました。国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長は、「21世紀は対話と外交の時代であって、戦争と憎悪の時代ではない」などと語り、最後に「ピース(平和)」と叫びました。
IPC委員長が開会式でこのように述べたのは、2月24日にロシアがウクライナに侵攻し、戦闘が続いていたからです。IPCは3月2日、ロシアパラリンピック委員会(RPC)と、ロシアに協力するベラルーシの選手を「中立」の立場で出場させることにしましたが、開会式前日の3日、一転して出場を認めないと発表しました。多くの国のパラリンピック委員会や各競技のチーム、選手が、RPCとベラルーシの出場が認められるなら、自分たちは参加しないとほのめかし、大会が開けなくなる恐れがあったからです。
今回の北京パラリンピックには46の国と地域から約560人の選手が参加し、6競技78種目で熱戦が繰り広げられました。最も多くの金メダルを獲得したのは中国(18個)でしたが、2番目はウクライナ(11個)でした。
日本からの参加者は男女合わせて29人でした。獲得したメダルは金4、銀1、銅2の計7個で、最も活躍したのは選手団主将で女子アルペンスキーの村岡桃佳選手。女子滑降座位、女子スーパー大回転座位、女子大回転座位でそれぞれ金、女子スーパー複合座位で銀という成績で、計4個のメダルを獲得しました。
次回、2026年の冬季大会はイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで共同開催されます。
東北新幹線が脱線宮城県・福島県で震度6強
3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とする地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは7.4、震源の深さは57㎞と推定されており、宮城県登米市、蔵王町、福島県国見町、相馬市、南相馬市で震度6強を観測。気象庁ではこの両県に一時、津波注意報を出しましたが、宮城県石巻市で30㎝を観測した程度で、翌17日午前5時に解除しました。また、岩手県の内陸で震度5強、東京23区でも震度4を観測するなど、広い地域で揺れました。
●各地の震度
※それぞれの地域内で観測された最大の震度を示しています。
この日の5日前の3月11日といえば、2011年に東日本大震災の原因となった東北地方太平洋沖地震が起こった日です。ただ、東北地方太平洋沖地震は東日本が乗っている北アメリカ(北米)プレートと、その下に東から沈み込む太平洋プレートが接触する面で発生したのに対し、今回の地震は沈み込む太平洋プレートの内部で起こったという点で異なります。
今回の地震では東北新幹線が大きな被害を受け、宮城県白石市にある白石蔵王駅から南西に約2㎞の地点で仙台行きの最終列車が脱線。JR東日本によると、全線で運行できるようになるのは4月14日の予定です。また、福島県沿岸部などの火力発電所が運転を停止したことにより、東北電力と東京電力の管内の約220万軒が一時的に停電しました。
この火力発電所の運転停止により、3月21日の夜、政府は東京電力管内の電力の供給が22日に非常に厳しくなるとして、「電力需給逼迫警報」を初めて出しました(22日には東北電力管内にも)。22日は真冬並みの寒さとなることが予想されていて、暖房向けの電力消費が跳ね上がると見込まれていたためですが、企業や家庭が節電に協力したことと、「揚水発電」をフル稼働させたことにより、大規模停電は免れました。揚水発電とは夜間など電力が余っているときに、その力で水を高い所に上げておき、電力が足りない時間帯に、その水を低い所に落とす力で発電するものです。
●各地の震度
※それぞれの地域内で観測された最大の震度を示しています。
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