受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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  • 23年1月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2022年11月

3 木曜日 文化 2019年10月31日の火災で正殿・北殿・南殿などが全焼した首里城(那覇市)で、正殿の復元工事の起工式が行われた。琉球王国の居城だった首里城は太平洋戦争ですべての建物が焼失したが、1992年に正殿が復元された。首里城跡(地下の遺構)は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして2000年に世界文化遺産に登録された。
6 日曜日 環境 エジプトのシャルムエルシェイクで国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が開幕した。これは条約を結んだ国・地域の代表が集まり、地球温暖化問題について話し合う会議で、今回はパキスタンで夏に起こった大洪水など、温暖化によって生じた「損失と被害」にどう対応するかが中心議題となった。先進国と発展途上国との主張の溝がなかなか埋まらず、本来は18日までだった会期を延長して話し合いを続けた結果、温暖化が原因で起こったと考えられる災害で被害を受けた発展途上国を支援するための基金を創設することで合意し、20日に閉幕した。産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えるという目標については「さらなる努力を追求する」との表現にとどまり、具体的な方法は盛り込まれなかった。
8 火曜日 科学 この日の午後7時16分から8時42分まで、日本各地で皆既月食が観測された。また、皆既月食の間に天王星が月に隠される「天王星食」も見られた。 もっと詳しく参照
8 火曜日 国際 アメリカで下院議員全員と上院議員の約3分の1、州知事などを選ぶ「中間選挙」の投票・開票が行われた。ジョー・バイデン大統領が所属する与党・民主党を批判する野党・共和党の勝利が予想されていたが、民主党が善戦し、上院では民主党が半数を占め、下院では共和党が過半数を占めた。上院と下院とで多数派が異なる、いわゆる「ねじれ議会」になったわけで、バイデン大統領の政権運営が厳しさを増すことが予想される。
12 土曜日 国際 岸田文雄首相はカンボジアでの東アジアサミット、インドネシアでの主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)、タイでのアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席するため、日本を出発した。岸田首相は現地で、大韓民国(韓国)の尹錫悦大統領や中華人民共和国(中国)の習近平国家主席と首脳会談を行った。日韓首脳会談、日中首脳会談はいずれも約3年ぶり。
15 木曜日 国際 国連の推計によると、世界の人口はこの日、80億人に達した。 もっと詳しく参照
15 木曜日 国際 インドネシアのバリ島でG20サミットが開幕した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は出席せず、代わりにセルゲイ・ラブロフ外務大臣が出席したが、集合写真の撮影は行われなかった。この会議に招待されていたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はオンラインで演説し、あらためてロシアを強く非難した。
15 木曜日 国際 この日の午後3時40分ごろ、ポーランド南東部のウクライナとの国境近くの村にロシア製のミサイルが着弾し、2人が死亡した。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアからの攻撃だと主張したが、もしそうだったとすると、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃したことになるため、NATO加盟国は共同で反撃しなければならない。しかし、アメリカのバイデン大統領はロシア側が発射したミサイルの可能性は低いと述べた。ウクライナ側がロシアのミサイルを迎撃するために発射したミサイルの可能性がある。
18 金曜日 経済 総務省が10月の消費者物価指数(2020年=100)を発表した。天候などの影響で値動きの大きい生鮮食品を除いた総合指数は103.4で、前年同月より3.6%上がったことがわかった。この上昇率は第2次石油危機の影響があった1982年2月以来、40年8か月ぶりの高さ。
20 日曜日 スポーツ 国際サッカー連盟(FIFA)の第22回ワールドカップ大会が中東のカタールで開幕した。

442年ぶりに、同時に惑星食も日本各地で皆既月食を観測

 11月8日、日本各地で皆既月食を観測することができました。日本で皆既月食が見られたのは2021年5月26日以来ですが、皆既月食の全過程(部分月食の始まりから皆既月食を経て、部分月食の終わりまで)が全国で見られたのは2018年1月31日以来、約4年9か月ぶりのことです。

 月食とは、太陽・地球・月がこの順番に一直線上に並ぶ満月のとき、地球の影のうち「本影」(地球によって太陽が完全に隠された部分)に月が入ることで、月が欠けて見える天文現象です。月はみずから発光しているのではなく、太陽の光を反射して光っているので、その一部が本影に入ると欠け始めて部分月食となり、完全に本影に入ると皆既月食となります。月食はそれが起こっているとき、月が見えている(夜の)場所であれば、どこからでも観測できます。満月のたびに必ず月食が起こるわけではないのは、地球が太陽の周りを回っている公転面(黄道面)に対し、月が地球の周りを回っている公転面(白道面)が約5度傾いているためです。

 今回、月が欠け始めた(部分月食が始まった)のは午後6時9分から。午後7時16分からは皆既月食になり、その状態は午後8時42分まで続きました。その後、再び部分月食になり、午後9時49分に元に戻りました。

 ところで、皆既月食の間、月は完全に見えなくなるわけではありません。観測できた人はわかると思いますが、暗い赤銅色に見えます。実は本影のなかにも、地球の大気で屈折させられた太陽の光がわずかに届いています。ただ、地球の大気を通過するとき、波長の短い青色の光は散乱してしまい、波長の長い赤色の光が残るのです。この光が月面に当たって反射するため、赤銅色の月が見えるというわけです。

 なお、今回は皆既月食の間に天王星が月に隠される「天王星食」も観測できました。月が天王星などの惑星の手前を横切り、惑星を隠す天文現象を「惑星食」といいます。皆既月食と惑星食が重なったのは、日本では1580年7月26日の「土星食」以来、442年ぶりのことでした。当時は織田信長が天下統一をめざしていた時代です。

11年間で10億人増加世界の人口が80億人に

世界人口ランキング
1位中華人民共和国14億2600万人
2位インド14億1200万人
3位アメリカ3億3700万人
4位インドネシア2億7500万人
5位パキスタン2億3400万人
6位ナイジェリア2億1600万人
7位ブラジル2億1500万人
8位バングラデシュ1億7000万人
9位ロシア1億4500万人
10位メキシコ1億2700万人
11位日本1億2400万人

国連経済社会局人口部『世界人口推計2022年版』

 国連の推計によると、世界の人口は2022年11月15日に80億人に達しました。70億人に達したのは2011年10月31日だったので、約11年間で10億人増えたことになります。

 人口がこれほど増加したのは、発展途上国でも栄養状態が向上するとともに公衆衛生が改善され、死亡率が低下して平均寿命が延びたからだとされています。この推計によると、最も人口が多いのは中華人民共和国(中国)で14億2600万人。しかし、14億1200万人で2位のインドの人口増加率は中国より高いため、2023年にはインドが中国を抜いて、世界一人口の多い国になると見込まれています。3位はアメリカで3億3700万人。日本は1億2400万人で11位です。

 地域別に見ると、中国を含む東アジアと東南アジアは合わせて23億4000万人で、インドを含む南アジアと中央アジアは合わせて20億7000万人です。最も速いペースで人口が増えているサハラ砂漠以南のアフリカ地域は11億5000万人となっています。

 この後、世界の人口は2030年に85億人、2037年に90億人、2058年に100億人を突破する見込みです。しかし、それ以降は合計特殊出生率(1人の女性が一生涯に産むと見込まれる子どもの数)が発展途上国でも低下するため、ほぼ横ばいで推移するとみられています。

 人口が増えると働く若い世代が増加し、さまざまな物やサービスを買う人も増えるため、その国の経済成長につながることが期待されます。

 一方、負の側面としては、食料が不足する恐れがあることがまず挙げられます。また、地球の資源を使い果たしてしまう恐れもあります。石炭や石油などの化石燃料の使用が増加すれば、温室効果ガスの排出量も増えて地球温暖化を加速させることになります。発展途上国では、女性の地位が低い国ほど人口増加率が高い傾向があるため、こうした問題には世界全体で対処していくことが求められるといえるでしょう。

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