受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 6年生になると、サピックスの授業時間や通塾日が増えるため、家庭学習の進め方に不安や焦りを感じる保護者の方も少なくありません。志望校合格をめざす6年生にとって、どのような学びの姿勢が必要なのでしょうか。今回は所沢校校舎責任者の日出谷治先生にお話を伺いました。

第80回 「塾のない日や休日の過ごし方で注意することは?」回答者/所沢校校舎責任者・日出谷 治先生

日曜日はやり残したことを確認 秋以降、土曜日の午前中は過去問演習に充てる

 受験学年における家庭学習で気をつけてほしいのが、日曜日は「ふだんより勉強しない」ということです。「ふだんより勉強しない」というのは、1週間でできなかったことを洗い出して、確認する程度にとどめるということ。やり残してしまったことを、あまり時間をかけずに取り組むようにしていきましょう。
 その理由は、9月からSS特訓が始まり、日曜日にまとまった時間が取れなくなるからです。日曜日は保護者の方がお休みで、つきっきりで勉強を教えているご家庭も多いかと思います。しかし、日曜日に「親子で一緒に取り組む」「一気にまとめて勉強する」といった習慣がついてしまうと、SS特訓が始まってから勉強スタイルを大きく見直さなければならなくなってしまいます。一度身についてしまったスタイルを変更することは、本人やご家族にとって大きな負担となります。それを避けるためにも、日曜日はなるべく「ふだんより勉強しない」というスタイルを確立するようにしてほしいと思います。
 重要なのが、土曜日やサピックスの授業のない日の家庭学習です。まず、土曜日の午後については、土曜志望校別特訓がありますが、午前中はまとまった時間が取れます。ここでしっかり取り組むようにしてください。保護者の方と一緒に勉強をする場合も、この時間帯にやることをお勧めします。そして6年生の秋以降は、この時間帯に過去問に取り組むようにしましょう。4時間程度のまとまった時間が取れるので、休憩時間も含め、実際の入試の時間割に合わせて過去問に取り組むことができます。より本番に近い形で取り組めるので、実戦感覚を養うのにちょうどよいのです。

一日のなかで4教科にバランス良く取り組む 隙間時間を上手に利用して、まとまった時間を作る

 そして、サピックスの授業のない日の家庭学習で重要なのが、一日のなかで4教科にバランス良く取り組むことです。6年生の場合、日曜日を除くと、授業がないのは月・水・金曜日の3日です(一部校舎を除く)。時々、「3日間とも家でしっかり勉強しているのに成績が上がらない。どうすればよいのか」という相談を受けることがあります。そういう場合、勉強のやり方を聞くと、ほとんどは「月曜日は算数」「水曜日は国語」「金曜日は理科と社会」といったように、教科を曜日で分けて取り組んでいます。これでは勉強が“作業”になりがちで、知識がなかなか定着しません。
 一つの教科に集中し、問題を易しいものから難しいものへと一気にやることは取り組みやすく、また、達成感もあるのですが、記憶には残りにくいようです。できるかぎり毎日、少しずつでも4教科に取り組んだほうが、定着しやすいのです。こうした勉強方法を勧めても、最初は皆さん半信半疑ですが、実際に試してみると、いつの間にか成績が上がっているということも少なくありません。
 4教科にバランス良く取り組むためには、保護者の方が一日の勉強スケジュールを考えてあげる必要もあります。まだ自分自身で上手に学習ペースを作れないようなら、その日に取り組むべきことを、その日の朝や前日の夜に伝えてください。
 また、隙間時間も上手に活用しましょう。たとえば、学校に行くまでの朝の時間は「基礎力トレーニング」「漢字の要」「コアプラス」など、1回あたり5分~10分程度で終わるものがお勧めです。こうした問題集について、まとめてやるお子さんもいますが、むしろ非効率です。まとまった時間があるときは、思考力や記述力が試されるような問題に取り組むべきです。このほか、時間を作るためにお勧めしているのが、見たいテレビ番組は録画し、1.5倍速などの早送りで視聴すること。CMまで飛ばすと、1時間番組が30分程度で視聴できます。休憩時間もこのように工夫していくと、まとまった時間を取れるようになります。ぜひお試しください。

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