受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあ何でも相談室

 6年生にとっては、入試本番まで残り3か月。保護者の方も少しずつ緊張感が高まってくるこの時期、「どうやって支えていけばいいのかわからない」と悩む方も少なくありません。そこで今回は、残り3か月のご家庭でのサポート方法や、入試が始まってからのメンタルケアなどについて、高田馬場校校舎責任者の増浦敬介先生に聞きました。

第83回 「残り3か月」と「受験期間」をどうサポートするか回答者/高田馬場校校舎責任者・増浦 敬介先生

最も大切なのは、コンディションを整えて、 サピックスの授業に集中すること

 6年生は9月からSS特訓が始まり、通塾日が週4日となりました。過去問演習も本格化するのに加えて、模試を含めて多くのテストがあり、それらのテスト直しにも取り組んでいかなければなりません。一方で、運動会や学習発表会といった行事にも参加するなど、学校生活も忙しいことでしょう。
 このように、秋以降は限られた時間のなか、たくさんのことを同時にこなしていかなければならないため、疲れがたまりやすくなります。また、「本番まで残り少ない」と焦って、がんばり過ぎてしまい、睡眠不足になるケースもあるでしょう。その結果、注意力が低下し、ささいなミスを連発したり、サピックスの授業に集中できなくなったりする場合があります。
 なかでも「授業に集中できない」というのがいちばんの問題です。この時期、最も大切なのは一回一回の授業を「集中して」受けることです。まずは授業を第一に考え、お子さんのコンディションを維持して、しっかり授業を受けるようにしましょう。
 お子さんのコンディションを維持していくに当たっては、体調の変化に注意してください。せきや鼻水など、風邪の引き始めの症状が見られたら、学習スケジュールを守ることにこだわらず、時には「早めに切り上げて就寝させる」といった判断も必要でしょう。
 しかし、どんなに気をつけていても、風邪を引いて熱が出ることもあります。そんなときは、長引かせることがいちばんよくありません。しっかり休みを取り、回復に専念してください。また、インフルエンザにかかることも考えられます。そうなると、1週間程度は授業に参加できず、不安が募るかと思いますが、「これが入試本番じゃなくてよかった。今かかって、よかったんだ」と考え、そのようにお子さんを励まして、前向きな気持ちにさせてあげてください。
 一方、この時期に成績が下がると、本人も保護者の方も、とても不安になると思います。しかし、スランプというのは、誰にでもあるものです。まだまだ学力は伸びるので、焦らないことが大切です。まず、何がいけなかったのか、原因を分析してください。そして、見つかった問題点を一つひとつ改善していきましょう。何から手を付けていけばよいかわからないときは、われわれ講師にご相談いただければと思います。

いざ入試が始まったら、 自信を失わせないようにサポート

 冬期講習、正月特訓が終われば、いよいよ1月校入試となります。ここからは体調面はもちろん、精神面のコンディションも整えて、一つひとつの入試に自信を持って臨ませることが重要です。「何をしたら、自信を持ってくれるだろう」、あるいは「これをしたら、自信をなくすかもしれないから、やらないでおこう」などと、学習と生活の両面において、お子さんの性格に合わせたサポートをするようにしましょう。声の掛け方にも気を配り、受験に対するモチベーションを下げないようにしていきましょう。
 また、不合格になってしまい、本人が落ち込んでしまった場合の立ち直らせ方も同様です。立ち直らせ方は人それぞれで、一つの正解があるわけではありませんが、大切なのは具体的な対処法を実践することよりも、家族が一丸となっている姿を見せることにあります。お子さんに「家族も一緒に戦っている」ということが伝われば、それが精神の安定につながって、再び前を向いてくれるはずです。
 そして2月の入試が始まったら、結果を振り返らないようにして、お子さんが目の前の入試に集中できる環境づくりに注力してください。たとえば、試験が終わったら、その日の試験問題を見直すことは控えてほしいと思います。振り返って、「ここも、あそこも間違えている。あれだけやってきたのに…」と落ち込んでしまうことが最悪の展開です。本人に「手応えがあった」という感触があったならばなおのこと、精神的ダメージは大きくなります。これでは次の入試で実力を発揮するのは難しくなってしまいます。
 入試から帰ってきて、何かやらないと落ち着かないという場合は、「漢字の要」、理科や社会の「コアプラス」、「重大ニュース」、「理科資料」などに軽く取り組んだり、目を通したりすることをお勧めします。また、勉強から離れ、DVD鑑賞など、ご家族そろってゆっくり過ごすことも悪くありません。いずれにせよ、お子さんの「自信を失わせないこと」をいちばんに考えて、その時々にできる最善の行動を選択していただければと思います。

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