受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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 6年生にとって、入試本番まで残り2か月となりました。万全の態勢で受験本番を迎えられるよう、最後の詰めの学習をしっかり行いたいところです。そこで今回は、この時期の社会の学習の進め方について、練馬校校舎責任者の鈴木良太郎先生にアドバイスを頂きました。

第84回 入試本番まで残り2か月。社会の取り組み方回答者/練馬校校舎責任者・鈴木 良太郎先生

冬期講習の前に 過去問演習をひと通りやり終える

 冬期講習を目前に控えたこの時期、家庭で社会の学習を進めるうえで大切なのは、冬期講習が始まる前に、過去問演習をひと通り終わらせておくことです。これは、ほかの教科にもいえることですが、冬期講習や正月特訓の期間中は、過去問に取り組む時間はなかなか取れません。そのためにも、冬期講習前までの学習をいかに計画的に進めるかが大切です。
 また、過去問を計画どおりにやり終えて、さらにもう一度取り組むべきか悩むご家庭もあるかと思います。特に記述問題が多い学校を第一志望校としている場合や、社会に苦手意識のあるお子さんの場合は、判断に迷うことでしょう。そんなときは、講師にご相談ください。大事なのは4科の学力のバランスなので、社会に時間を割くことが、必ずしもプラスになるとは限りません。「この学校の、この年の問題はやったほうがいい」「余裕があるなら、ほかの教科の過去問に取り組もう」などと、講師が学習度合いに応じたアドバイスをしますので、それに沿って学習を進めていただければと思います。
 そして冬期講習が始まったら、授業で取り組んだ演習問題について、できなかったものはしっかりと「解き直し」をしてください。解き直しの際は、「次にどう生かすか」という視点を忘れずに、気づいたことはどんどんメモに残しておくようにしましょう。解き方のこつやポイントは、類似問題が出てきたときに生かすことができます。これが得点力の維持と向上につながります。
 また、記述問題で「×」だったものはもちろん、「△」だったものもきちんと書き直してみてください。記述問題で注意が必要なのは、「解説を聞いて頭で理解したことが、実際に同じように書けるかどうかは別」ということです。授業で聞いた説明を、きちんと自分なりのことばで書けるように、しっかり取り組んでいきましょう。

演習問題に偏らず、 知識の確認にもしっかり取り組む

 正月特訓では、例年10月末に発行される『重大ニュース』をテキストにした授業を行うので、それまでにしっかりと読み込んでおきましょう。毎日、少しずつ読んでいけば十分です。『重大ニュース』に収録されたサピックス作成の入試予想問題も、一気にまとめて取り組まずに、一つひとつていねいに取り組んでください。そのうえで正月特訓に臨み、『重大ニュース』を読んで理解できなかったことや、解けなかった入試予想問題について、授業の解説で理解を深めるようにしましょう。
 このように演習問題に取り組む一方で、知識の確認もおろそかにしてはいけません。毎日のように、『コアプラス』に取り組むのはもちろん、デイリーサピックスの「重要用語のまとめ」や、ウィークリーサピックスの「知識の総完成」にもきちんと取り組みましょう。そして冬期講習が始まったら、講師のアドバイスに沿って「入試直前重要テーマ」もやりましょう。
 6年生の後半になると、どうしても志望校の名を冠した実戦力を鍛える授業の学習を優先しがちですが、入試問題に立ち向かう応用力の土台が基礎学力であることは言うまでもありません。また、どんな難関校であっても、基礎的な問題や標準的な問題を取りこぼさずに、どこまで正解できるかが合否を分けるポイントとなります。演習問題に偏らず、知識の確認も行って「基礎の穴」をなくすことも大切です。どちらもバランス良く取り組みましょう。

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