受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

15.7月号 さぴあインタビュー/全国版:
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 JULY  2015 /多様な個性が刺激し合い
切磋琢磨する教育環境が
“未来の先導者”を育てる 部長 会田 一雄 先生/聞き手:サピックス 教育情報センター所長 神田 正樹・サピックス小学部
第一教務部
山口 拓司

聞き手:サピックス 教育情報センター所長 神田 正樹・サピックス小学部 第一教務部 山口 拓司

新設の派遣留学制度が開く 名門ボーディングスクールへの道


サピックス 教育情報センター所長
神田 正樹

神田 初めに貴校の沿革と、先生が貴校にかかわってこられた経緯についてお聞かせください。

会田 本校が開校したのは1992(平成4)年です。その2年前からすでに慶應義塾大学の2学部(総合政策学部、環境情報学部)がこの湘南藤沢キャンパスでスタートしており、わたしは当時からずっとこちらの総合政策学部にいます。慶應義塾には福澤諭吉先生の思想が脈々と受け継がれていますが、その思想を新しいキャンパスで、新たに中高一貫の男女共学の形で進めていくために、本校が設立されました。

神田 慶應義塾の中学・高校のなかでも、グローバルな人材を育成することにおいて、注目度が高い学校だと思います。たくさんの帰国生も学んでいらっしゃいますね。

会田 多様な人材を受け入れたいというのが本校の考えです。帰国生入試は開校当初より行っており、また高等部では神奈川、東京、千葉、埼玉を除く地域に在住・在学する生徒を対象とした全国枠入試も行っています。現在、帰国生の割合は、中等部で約20%、高等部で約25%となっています。少なすぎると浮いてしまいますし、逆に多いと一般の生徒が委縮してしまうので、適度な数でうまく機能していると思います。男女比はほぼ半々で、これも実社会に近い形の適度な割合になっています。

神田 開校当初から海外交流が盛んですね。現在、6か国11校との交換留学プログラムがあり、受け入れ先はアメリカのザ・テン・スクールズと呼ばれるトップグループのボーディングスクール(全寮制学校)や、イギリスの名高いパブリックスクールなど、いずれもたいへんな名門校ばかりですね。また、昨年からは「慶應義塾一貫教育校派遣留学制度」が始まり、1期目は貴校の生徒が派遣されたと伺いました。

会田 慶應義塾一貫教育校派遣留学制度は、慶應義塾の高等学校4校から優秀かつ志のある生徒を選抜し、海外の名門ボーディングスクールに派遣する制度です。義塾が基金を設定してくれたもので、現地校との調整などに関しても義塾の力がかなり働いています。昨年は本校から男女1名ずつが選ばれ、男子生徒はアメリカ・マサチューセッツ州にあるディアフィールド・アカデミーに、女子生徒はイギリスのシュルーズベリー・スクールに留学しています。後輩にも良い刺激になっていると思います。

 今年から高3のコースもスタートしましたが、本校の生徒が選抜され、6月から、やはりアメリカのマサチューセッツ州にあるフィリップス・アカデミー・アンドーバーで約1年間学ぶ予定です。留学すれば、日本の高等学校の卒業資格とアメリカの高等学校の卒業資格の両方を取ることができます。帰国後は、翌年4月に大学の学部に進学する道のほか、帰国直後の9月に入学できる学部もあるので、そちらのほうに推薦される道も開かれます。昨年の2名も今年の1名も帰国生ですが、今後は一般生につなげていきたいと考えており、そのためにいろいろな仕掛けをつくっていきたいと思っています。

15.7月号 さぴあインタビュ ー/全国版:
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