受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

16.3月号 さぴあインタビュー/関西情報:
目次|1|

2016 MARCH /自由な校風を守り続け、
みずから考え発信する
情操豊かな人材を育てる/東大寺学園中・高等学校/校 長森 宏志 先生

聞き手:サピックス小学部 教育情報センター部長 広野 雅明・サピックス小学部 関西統括責任者 溝端 宏光

東大寺を母体とした 90年の伝統を持つ男子校


サピックス小学部 教育情報センター部長
広野 雅明

広野 初めに、東大寺学園の歴史についてご紹介いただきたいと思います。

 本校のルーツは、1926(大正15)年に設立された夜間中学の金鐘中等学校です。「勉強し、もっと社会の役に立ちたい」という勤労青年たちからの要望を受け、東大寺の僧侶たちが夜間に勉強を教えたのが始まりです。また、戦後の1947年には、同じ校舎で昼間の時間帯に学ぶ青々中学校が設立されました。そして1963年に高校を併設し、現校名に変わりました。当初は東大寺の境内にある小規模な学校だったので、中学は1学年2クラス、高校は1学年3クラスしかなく、その分、生徒と教員との関係が密な、とてもアットホームな校風でした。

 現在の地(奈良市山陵町)に移転したのが1986年。以降、中高合わせて約1200名、中学は1学年4クラス、高校は1学年5クラスという現在の形になりました。ただ、生徒数は増えても、校風は変わりません。生徒を管理したり枠にはめたりするのではなく、一人ひとりの生徒の思いを大切にする自由な校風は脈々と受け継がれています。自由な校風を保っているのは、そうした環境の下でなければ個性的な生徒は育たないと考えているためです。それが本校の教育理念ですから、今後もずっとそうした学校でありたいと考えています。

広野 男子校であることには、こだわりを持っていらっしゃるのですか。男子と女子では成長段階に差があります。中学生のうちは男子は男子だけで過ごしたほうが、伸び伸び過ごせる面はあると思います。

 はい。同世代の男子ばかりですから、異性の視線を気にせず、ありのままの自分でいられる点が男子校の良いところです。そのうえ、本校は制服も生徒手帳もない自由な学校ですから、本当に伸び伸びと過ごせます。しかし、そうした自由そのものに価値があるのではなく、自由な環境で個性を磨くことに価値があるのだと思います。生徒一人ひとりが個性的に、一人の人間として自立していってほしいというのが、本校の願いなのです。

16.3月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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