受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

16.3月号 さぴあインタビュー/関西情報:
目次|4|

2016 MARCH /自由な校風を守り続け、
みずから考え発信する
情操豊かな人材を育てる/東大寺学園中・高等学校/校 長森 宏志 先生

聞き手:サピックス小学部 教育情報センター部長 広野 雅明・サピックス小学部 関西統括責任者 溝端 宏光

臨海学習や長距離走大会など 学校行事でたくましさを育てる


サピックス小学部 関西統括責任者
溝端 宏光

溝端 そのほかに特徴的な学校行事としては、どんなものがありますか。

 中1の学校行事として、8月に福井県の若狭で「臨海学習」があります。これは半世紀以上も続いている伝統行事です。この臨海学習では遠泳に挑戦し、全員が2キロを1時間くらいで泳ぎ切ることを目標にしているのですが、全員が達成するのは難しいため、泳力に応じて距離を3ランクに分けています。それでも、最も長い2キロに毎年、半数以上の生徒が挑戦します。危険を伴う行事ですから、大勢のサポートチームが付き添い、事故が起こらないように安全管理には十分に配慮しています。昨年は60数名の専任教員のうち40名、卒業生が14名、そのほかにライフセーバーや看護師などを含めた約60名がサポートのために付き添いました。生徒たちにとっては、底に足の届かない深さの大海原で1時間も泳ぎ続ける経験は、一生のうち、恐らくこれが最初で最後でしょう。それを達成できるかできないかは、非常に大きな意味があることなのです。ですから本校では、半世紀以上もこの行事を続けているのです。

溝端 ここで生徒はたくましく成長するのでしょうね。中2以降では、どんな行事があるのでしょうか。

 中2では「研修旅行」と呼んでいる、修学旅行があります。近年では2泊3日で沖縄に行くことが多いですが、四国の馬路村で山村体験をした学年もあります。全体での見学もしますが、4~5人のグループで行き先を決めて行動するといったグループ学習の時間も設けています。中学の場合は研修旅行の行き先を教員が決めますが、高2で実施する修学旅行では、行き先・旅程を生徒たちの投票によって決めています。昨年はベトナムに行きましたが、最初は中東のドバイを予定していました。しかし、「イスラム国」の問題が発生したため安全に配慮し、再度話し合ってベトナムに変更したという経緯があります。過去には、北海道、小笠原諸島、ロンドン、マレーシア・シンガポールなど、行き先は本当にさまざまです。

 そのほかに希望者を対象とした行事としては、中3での志賀高原スキー研修、高1の夏山登山(槍ヶ岳)があります。前者は毎年140~150名が参加するので、ほとんど学年の行事のようになっていますが、後者の参加者は例年30~40名ほど。わたしも本校に勤務して33年目になりますが、これまで20回ほど一緒に登りました。また、今年から、高2の希望者を対象に、夏休みにイギリスのオックスフォード大学への短期留学を実施する予定です。そのほかにも、校内で10月に中学体育大会、11月に中高の学年単位の球技大会、1月末に中学の百人一首大会などがあります。

広野 男子校で百人一首大会は珍しいですね。クラブ活動はいかがですか。

 クラブ活動もとても盛んです。本校では兼部が可能なので、中学生の加入率は100%を超えます。自分たちのやりたいことがあれば、同志を集め、顧問をつければ、同好会として認めています。このため「ドラえもん研究会」「折り紙同好会」などユニークな同好会もあります。自分たちがおもしろいと思ったら、どんなことでもすぐできるのです。

16.3月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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