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- 12.01月号 さぴあ仕事★カタログ「第36回 ファイナンシャル・プランナー(FP)」
- 「第36回 ファイナンシャル・プランナー(FP)」:
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前ページで紹介したように、ファイナンシャル・プランナー(FP)は多様な働き方ができます。ここではフリーランスのFPとして活躍する杉田ゆみかさん(36歳)に登場していただきましょう。生命保険会社やソフトウエア開発会社に勤務した経験も持つ杉田さんは、多彩なキャリアのなかでFPの資格と知識をどう生かしてきたのでしょうか。
家計の現状を分析し、解決策を考えてアドバイス

「上の子は3歳になりました。FPの子に生まれたのだから、そろそろマネー教育を始めなくては」と話す杉田ゆみかさん
杉田ゆみかさんは子育てをしながら仕事をしているフリーランスのFPです。「フリーランス」というのは、どこの会社にも所属せず、独立して仕事をする働き方のことをいいます。
2001年に結婚した杉田さんがフリーランスとして仕事を始めたのは、その2年後のこと。まだ子どもがいないうちから、「子育て中も仕事を続けたい」と考え、自分のペースで働けるフリーランスの道を選んだのです。
そんな杉田さんが当初、メインの仕事にしようと考えていたのは個人からのマネー相談でした。そこで、まずは自分を広く知ってもらうためのホームページを立ち上げました。すると、同世代の方からの家計のやりくりなどに関する相談が、ぽつぽつと舞い込むようになったそうです。
「たとえば、『子どもを私立中学校に進ませたいけれど、学費を払い続けられるか心配』『家を買いたい。今の収入で余裕を持って払える住宅ローンっていくら?』『子どもが生まれたので保険を見直したい』といった相談が多いですね」
こうした悩みを解決したり、希望をかなえたりするため、FPは相談者の話を聞いて、家族構成や収入と支出のバランス、貯蓄額など、相談者の家計の現状を把握。そのうえで、「家を買う」「子どもの学費をためる」など、相談者の目標を実現するための解決策を考え、提案書を作成してアドバイスするのです。
「大切なのはお客さまの話をよく聞くこと。そのうえで、わかりやすいことばでアドバイスするよう心がけています。何よりもやりがいを感じるのは、『相談して良かった』ということばを聞いたときですね」
お金に関するセミナーの講師としても大活躍

パソコンを使い、相談者の将来の貯蓄残高と収支の予測をグラフ化。これもよりわかりやすいアドバイスを提供するための大切な仕事の一つです
子どもが3歳と1歳の今は、「仕事を制限している」と言う杉田さん。外出がままならないので、雑誌に掲載する原稿の執筆など自宅でできることを中心に仕事をしているそうです。しかし、子どもが生まれる前は、大学で非常勤講師として授業を受け持ったり、金融機関や公共団体などが主催する資産運用セミナー、ライフプランセミナーで講師を務めたりすることも多く、週に何日もそうした講師の仕事で全国を飛び回っていたそうです。さらに、公的機関などが開催するマネー相談会の相談員を務めた経験もあります。
こんなふうに子どもが生まれる前後で主な仕事の内容が変わった杉田さんですが、FPとしてずっと変わらない日課が一つあります。それは毎朝必ず日本経済新聞を読み、経済動向や制度改正などの情報をチェックすることです。
「子育てしながら仕事をすることに少しずつ慣れてきたので、以前のように講師など外に出る仕事を増やしたいですね。また、同世代のママさん向けに、お金に関するさまざまな情報をネットから発信するなど、これから取り組みたい企画もいろいろ考えているんですよ」
専門知識を生かして、自分のアイデアで仕事の幅を広げていける点は、フリーランスのFPならではの醍醐味といえるでしょう。
より高度な知識を身につけるため、大学院でさらに勉強を
杉田さんは勉強が好きな子どもでした。それは大人になっても変わらず、FPとして独立する1年前には、投資理論と会計が学びたくて大学院にも通い始めました。
そんな杉田さんが「ファイナンシャル・プランニング」ということばを初めて知ったのは、就職活動で大手生命保険会社の会社説明会に参加したとき。その会社では、営業職として入社するとファイナンシャル・プランニングの知識が身につけられると聞き、それが魅力で入社を決めました。生活設計の知識は自分の人生にも役立つと考えたからです。
| 杉田ゆみかさんのキャリア | |
|---|---|
| 1998年 3月 | 中央大学法学部法律学科卒業 |
| 4月 | 大手生命保険会社に入社 |
| 1999年 4月 | AFPの資格を取得 |
| 2000年 4月 | ソフトウエア開発会社に転職 |
| 2001年 3月 | CFP®の資格を取得 |
| 2002年 4月 | 中央大学大学院国際会計研究科に入学(2004年3月に卒業) |
| 2003年 4月 | 「エフピーハウス スターバレリーナ」を開業し、フリーのFPとして仕事をスタート 現在に至る |
AFPの資格を取得するに当たっては、入社した保険会社が用意していたAFP認定研修を受講して勉強しました。通勤の往復や休日にもテキストを開くなど、必死に勉強したそうです。
この保険会社に2年勤めた後、杉田さんは、ライフプランや資産運用の配分などをシミュレーションするソフトウエアを開発する会社に転職。その会社でもファイナンシャル・プランニングの専門知識が生かせる仕事を担当したのです。
FPの上級資格であるCFP®の資格審査試験は、保険会社在職中に2課目に合格。残りの4課目はソフトウエア開発会社に勤務しているときに合格しました。そして、CFP®としての知識と大学院で学んでいることをフルに生かせる仕事がしたいと考え、フリーランスのFPになったのです。
FPの仕事に興味を持った小学生の皆さんには、「ふだんから社会の出来事やニュースに敏感になりましょう。その姿勢はFPに限らず、どんな仕事に就いても役立ちますよ」とアドバイスしてくれました。
「お金」と賢くつき合おうと思ったら、まずはお小遣い帳をつけるといいですよ。そうすれば「何か高いものを買おうと思って貯金し始めたのに決めた金額が貯金できなかった」「お小遣いが足りなくなった」などというとき、その原因を分析し、解決策を考えることができるからです。一方、保護者の方は生活費やお小遣い、学校や塾の費用の支払いなどを、自分たちが働いて得た収入からやりくりしているのだと、お子さんにも教えるべきだと思います。それにより、「電気をつけっぱなしにしない」など、小学生も家族の一員として家計に協力することの大切さが理解できるようになるもの。親子でそうした話し合いをすること自体がお子さんの金銭感覚を育てるのだと思います。
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