受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

自修館中等教育学校 ●10月28日(金)

「探究」「EQ教育」といった独自のカリキュラムで「生きる力」を育てる

 間近に丹沢山系の山々を望む、自然に恵まれた環境にある自修館中等教育学校は、4学期制の導入や、6年間使用する木製の机と椅子を入学前に生徒自身で組み立てるなど、ユニークな取り組みを行っていることでも知られています。

 この日の説明会において校長の安井正浩先生は、「グローバル化が進み、AI(人工知能)による労働の機械化で雇用の喪失も懸念されるなか、今後の社会では、思考力・判断力・表現力の能力が必須となってきます。近年はどの学校も、こうした社会の変化や、2020年度から本格化する大学入試改革に対応すべくアクティブ・ラーニングなどを取り入れ始めていますが、本校では1999年の創立当初からこの必要性を考慮し、実践してきました」と話します。

 生徒の能力や個性、学力を伸ばすための教育の柱となっているのが、各自がさまざまなテーマで教養を深める「探究」と、豊かな人間性を育む「EQ(こころの知能指数)教育」です。このうち「探究」の授業では、みずから設定したテーマについて、ゼミ形式による討論や実地調査、レポート提出などを繰り返しながら4年生(高1)まで探究し、最後は2万字以上に及ぶ探究修論として完成させます。また、必ず全員がプレゼンテーション発表を行うため、主体的に考え、まとめ、人に伝える力が培われます。安井先生は「さまざまな生徒の個性あふれる探究発表を聞くことは、他者を理解することにもつながっていきます」と話します。

 一方の「EQ教育」は、自分の心や行動の特性を科学的に解析することで、コミュニケーション能力や、感情をコントロールする力を育むプログラムです。EQ教育は学習指導や進路指導の面でも活用され、生徒の不安を取り除くことで、学習意欲や将来に対する目的意識の向上に結びつけています。

 続いて、学校生活や進路については、入試広報室長の佐藤信先生から説明がありました。1学年は約120名(30名×4クラス)の少人数編成。前期課程では複数担任制を敷き、日々の生活を記録する「Step by Step」や、学習状況を記録する「Study Plan」を提出させています。また、個人面談を実施し、生徒のレベルに合わせた選択講座を開講するなど、生活・学習面ともにきめ細かいサポートを行っています。

 また、多くの卒業生がGMARCH以上の大学に進学していますが、進路指導においては、推薦入試やAO入試を安易に選ばせず、ほぼ全員が希望する大学を一般入試で挑戦しているとのこと。さらに、「一人ひとりが自修館」をモットーに、卒業式では1人ずつ壇上で30秒程度の卒業スピーチを行うなど、すべての生徒が主役であることを大切にしているそうです。

 最後に2017年度入試については、16年度は12月19日午後に行われた帰国生入試が12月17日午前の実施に変更となります。また、一般入試では、入学手続金および6年間の授業料・学校維持費・施設費が免除されるA特待生について、2科受験の場合の合格判定基準が変更となる(2科目の得点率がそれぞれ8割以上)ことが伝えられました。


廊下のところどころに気軽に座れるスペースを設置。校内には生徒の落ち着ける空間がたくさんあります
http://www.jishukan.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ