受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海城中学校

2017年5月22日(月)

教科の枠を超えたテーマを学ぶ「特別講座 KSプロジェクト」をスタート

 1891年に海軍予備校として誕生した海城中学高等学校は、創始者の古賀喜三郎が抱いた「国家社会に有為な人材の育成」という建学の精神を今に受け継ぎ、リベラルでフェアな精神を持った「新しい紳士」を育てています。開校100周年の節目にあたり、グローバル化時代に則した「新しい学力」と「新しい人間力」の養成に乗り出し、1992年から学校改革を推進して、探究型の総合学習や多彩な体験学習を導入。2011年には高校募集を停止して完全中高一貫校となりました。最近では、東京大学をはじめとする最難関大学に多数の現役合格者を送り出しており、大きな注目を集めています。この日の説明会も午前と午後の2回行われましたが、どちらも満員となる盛況ぶりでした。

 あいさつに立った校長の柴田澄雄先生は、「社会貢献できる人材を育てるためには、大学受験対策に偏らず、長期的な視点で中等教育を実践していくことが大切です」と話しました。そして「生徒たちに本校での6年間で、学業のほかに、部活動や学校行事にも真剣に取り組んでほしいと思います。それが一生の友を作ることにつながり、困難に負けないタフな精神力を養うことにもなります」と語りました。

 続いて、中3~高2を対象に行われる3種類の海外研修プログラムを紹介。「英語でのプレゼンテーション力やコミュニケーション力に磨きをかけるだけでなく、事前学習をしっかり行うことで、みずから課題を設定し、それを解決する力まで習得させたい」と述べました。また、今年度からスタートする「特別講座 KSプロジェクト」にも触れました。これは、教科の枠を超えた自由なテーマを設定の下、生徒たちの「とがった」趣味・関心をさらに深堀することを目的に実施される講座で、わくわくする学びの体験を通して、生徒たちが生涯にわたって主体的に学び続けるきっかけを提供します。柴田先生は「こうした学習から、自分で調べ、判断し、主体的に学ぶことの楽しさや喜びを経験させたいと考えています。今後も、学校全体が一丸となって教育の充実を図り、努力を重ねていきます」と結びました。

 具体的な教育内容の説明は、校長特別補佐の中田大成先生が担当。最初に中田先生は、25年間にわたる学校改革の歴史について振り返り、「残念ながら過去には、難関大学へ合格したものの受験勉強で燃え尽きてしまう生徒が見受けられました。そこで、建学の精神に立ち返り、長い年月をかけて改革を行い、人間力と学力をバランス良く備えた生徒の育成に注力してきました」と話しました。そうした考えの下で、多彩な課題解決型学習や体験学習を実施してきた同校では、中3で論文作成に取り組みます。視野を広げ、豊かな教養を身につける多角的な指導は、2年連続で東京大学の推薦入試合格者を輩出するという成果にもつながっています。

 学習指導においては、中1から高1までの4年間は、基礎学力の伸長と充実を図る時期として、主要教科の時間数を増やし、自主教材を多く用いた内容の濃い授業が行われています。高2から文科コースと理科コースの2コース制となりますが、あくまでも生徒の意思を尊重し、志望と適性に応じて分けられます。また、医学部志望者のために、放課後講習の一つとして「医学部小論文・面接講座」も実施して、希望する進路の実現を後押ししています。

 最後に、2018年度入試について説明がありました。それによると、日程、試験科目は従来どおりですが、変更点として、「Web出願を導入し、合格発表もWeb上で実施する」ことが伝えられました。

イメージ写真
5棟の校舎、カフェテリア、プール、体育館など充実した施設が整うキャンパス。人工芝を敷いたグラウンドも1万3000㎡と十分な広さがあります

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