受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

女子学院中学校

2017年6月19日(月)

みずからを治める高い知性と高尚な志を培うプロテスタント系進学校

 1870年に創立されたA六番女学校を前身の一つとする女子学院中学校・高等学校は、全国有数の女子進学校です。銀座ブロッサムで開かれた説明会では、冒頭でサピックス教育情報センター所長の神田正樹先生が入試傾向について詳しく紹介。「算数では、立体図形(水槽の水量変化)の問題と、2種類の正多角形を重ねた図を題材とする問題がよく出題されるので、過去問演習でしっかりとした対策を行うこと」「理科の大問1では、地学または生物の分野が扱われ、特に天体、植物、昆虫、人体が多く出題される。また、2017年度の大問1では、サピックスの6年冬期講習で扱ったものとよく似た問題が出た」「国語の読解は随筆文や論説文が主流。迅速な処理能力を身につけることが必要」「社会では、差別や社会的弱者の問題を取り上げ、その原因と解決策を問う記述問題が多く見られる。日ごろからそうした問題に関心を持つことがポイント」などと、参加者にアドバイスを送りました。

 続いて学院長の鵜﨑創先生が登壇し、「女子学院の『変わるもの』と『変わらないもの』」をテーマに、同校の基本理念、教育内容、学校生活について説明しました。細かい校則や制服がなく、自由な校風で知られる同校ですが、「その理念は、初代学院長である矢嶋楫子の『あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい』ということばに集約されている」と鵜﨑先生は話します。

 次にスクリーンを使って、中1の授業見学会の写真や、さまざまな学校行事を紹介。「日々の授業や学校生活で大きな比重を占めるのは、生徒同士の話し合いです。それぞれが自分の考えを深めて議論し合うのです」と強調しました。

 たとえば同校には、中1の「オリエンテーションキャンプ」、中2の「ごてんば教室」、高3の「修養会」など、さまざまな宿泊行事がありますが、こうした場でも話し合いの時間を多く設けているそうです。与えられたテーマに基づいて討論を重ねていくと、論理的思考力が磨かれていくと同時に、他者の意見に耳を傾ける「聴く力」も養成されます。鵜﨑先生は「これからの時代は、自分の中にしっかりとした軸を育て、アイデンティティーを持つことが必要とされます。その一方で、視野を広げ、多くの人と協働する力も大切です。多様性を認め合うところに、争いは生まれません。生徒たちにはそうした力を養い、不透明な時代を切り開く力を身につけてほしいと考えています」と話しました。

 さらに同校は、リベラルアーツによって教養を高めることも重視しており、授業では、知識を教え込んでいくことよりも、主体的に取り組む体験や実習を通じた基礎力の強化に力を注いでいます。幅広い知性を育てながら、学んだ知識を統合する力を涵養しているのです。鵜﨑先生は「教員は、常に授業に向けて真剣に準備を行って『本物』を投げ掛け、生徒は好奇心と集中力でそれを受け止めています。だからこそ、本校の授業では、教員と生徒の間で活発なやり取りが生まれているのです」と語りました。

 授業は週5日制で、朝は15分の礼拝が日課です。クラブ活動などが終了する下校時間は4月~10月が17時30分で、11月~3月が17時です。同校ではクラブ活動は「班」と呼ばれ、中学生の加入率は、ほぼ100%です。珍しい落語研究班があるのはよく知られていますが、いくつかのクラブ活動を掛け持ちする「掛け班」と呼ばれる生徒も多いそうです。

イメージ写真
創立以来、大切にしてきたキリスト教精神を基盤とした教育を実践。全教室に電子黒板の機能を持ったプロジェクターを導入するなど、ICT教育の環境整備も進めています

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