受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖光学院中学校

2017年6月16日(金)

問題解決能力を育む「探究」の授業で 次代を切り開くリーダーを育成

 フランスのキリスト教教育修士会を母体とする聖マリア学園によって、1958年に中学校が、1961年に高校がそれぞれ設立された聖光学院。愛と奉仕の精神を尊重し、中高一貫教育の下に、社会に貢献できる健全で有為な人材を育成する同校は、「紳士たれ」をモットーとし、礼儀を重んじ、学力面ばかりでなく、強い意志と弱者をいたわる思いやりの心も育んでいます。

 説明会の冒頭、校長の工藤誠一先生は、今年度から、神奈川県内の私立男子校で唯一、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されたことを報告しました。同校では、生徒の科学的な思考力を高め、この先の未来に訪れるであろう「AIの時代」に、リーダーシップを存分に発揮して他者に尽くす人材を育成しようと、「探究」という授業を行っているそうです。これは、課題を発見する力と、研究する力を育てようとするゼミ形式の授業で、データを駆使して問題を解決する力も高める狙いがあります。SSHへの指定で、この授業がさらに充実しそうです。

 続いて「音声入力翻訳ソフトなども進化していますが、やはりコミュニケーションツールとして高い英語力は必須です」と語り、英語教育について紹介。校内にWi−Fi環境を整え、ノートパソコンを活用したオンライン英会話を週3回実施しており、海外のネイティブ講師と1対1で会話し、語学力に磨きをかけています。さらに、「探究」の学習においても、生徒は外部の指導者と英語での共同研究を行っているそうです。

 このほか、国際理解教育については、以前から行っていたカナダやニュージーランドへの希望制のホームステイなどに加え、今年度から中3~高2を対象に、マレーシアの大学とシンガポールの工科大学を訪れる短期研修旅行も実施するとのこと。工藤先生は「積極的に参加し、視野を広げてもらえたらうれしいですね」と話しました。

校外活動への参加を奨励 “ふるさと”をめざした学校づくり

 教養を高めることを目的とした「聖光塾」という取り組みを行っているのも同校の特色の一つ。外部からの特別講師も招いて、大学で学ぶようなアカデミックな内容をふんだんに盛り込みながら、生徒の知的好奇心を大いに刺激しています。このように「生きる力を育むための体験的な学習を大切にしている」とのことです。

 一方、「生徒たちには勉強以外にも、多彩な体験を積み重ねてもらいたい」という思いから、さまざまな校外活動への参加を奨励し、その日は公欠と認めています。

 また、中3の希望者を対象にフィリピン語学研修を実施しており、出国は1学期の終業式前なので、参加する生徒は式に出ることができませんが、「インターネットを利用すれば海外にいても、わたしの式辞を見たり、聞いたりすることができます。そのように時代の変化に対応し、最新の環境を整えていくのが、われわれの務めです」と強調した工藤先生。最後に「本校は、卒業生たちの“ふるさと”のような存在でありたいと願っています。卒業から数年たって学校を訪れても、39年間在籍しているわたしをはじめ、顔なじみの教員に再会することができます。そんな私学ならではの良さをこれからも大切にして、学校づくりを進めていきます」と結びました。

イメージ写真
2014年11月に完成した校舎は、風通しが良く、明るい空間。また、人工芝のグラウンドや二つの体育館、屋外プールといったスポーツ施設も充実しています

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