受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

逗子開成中学校

2017年7月5日(水)

逗子湾を生かした「海洋教育」で“生きる力”を鍛える

 逗子開成中学校・高等学校は、東京の開成中学校の分校として1903年に開校した、神奈川県有数の進学校です。校名の由来となる「開物成務」の理念の下、心身ともに健全でたくましい青年を育てています。

 あいさつに立った校長の高橋純先生は、キャンパスのすぐ目の前に広がる逗子湾を生かした「海洋教育」について説明しました。その内容は大きく「ヨット製作・帆走」「遠泳実習」「海洋人間学講座」の三つ。まず、「ヨット製作・帆走」については、中1の秋に初めてヨットに乗船します。その後、生徒たちはグループでヨットを製作。半年後の中2の5月に進水式を行い、帆走実習に取り組みます。高橋先生は「ヨットの製作や帆走を通じて、生徒たちは仲間と協働して目標を達成することの喜びを感じています。その一方で、いったん海に出ると、自分のことは仲間を頼る前に自分でやらなければなりません。こういった経験は勉強にも通じるのではないでしょうか」と話しました。

 「遠泳実習」については中3の7月に行われ、生徒全員が逗子湾内で約1500mを泳ぎます。「うちの子は泳げないから心配」と思う保護者の方も少なくないようですが、高橋先生は「例年、新入生の3~4割がほとんど泳げません。しかし『遠泳実習をやり遂げる』という大きな目標に向かって、『中1の夏までに泳げるようになる』という小さなステップを一つひとつ乗り越えていくことで、苦手なこともできるようになります」と説明しました。そのうえで、「遠泳実習には、生徒たちの自己肯定感を高める目的があります。最初から無理と決めつけずに前向きに取り組んで、『こつこつと努力を積み重ねていけば、いずれ大きな目標に到達できる』ということを学んでほしいのです」と強調しました。

 そして、2014年7月より、東京大学の「海洋アライアンス海洋教育促進研究センター」と提携協定を結んで行っているのが「海洋人間学講座」です。この講座では、海洋物理学や地球惑星科学の専門家を招いて、海を取り巻く諸問題についてさまざまな角度から学びます。海にまつわる科学的な知識をきっかけに、生徒の学問に対する興味・関心の幅を広げていくことも狙いの一つです。

 このほか、力を入れているグローバル教育の説明もありました。全員参加のプログラムとして、中3ニュージーランド研修(中3)やアジア研究旅行(高2)を行っているほか、夏休みには希望者を対象に、フィリピン・セブ島語学研修(中2~高2)やアメリカ・クレアモント大学リーダー研修(高1・2)を展開。実践的な語学力を高めるとともに、生徒の視野を広げる機会を数多く設けています。高橋先生は「本校の教育の眼目は、これからの国際社会で必要となる“生きる力”を鍛えることにあります。これからも、そのために教育環境の整備に注力します」と結びました。

 最後に、教頭の小西信行先生から2018年度入試の説明がありました。今年度から出願方法および日程、試験科目に変更点ないとのこと。また、合格ラインは各教科65~70%が目安ですが、「問題に書かれていることを正確に読み解く」「読み取ったことと自分の知識や身につけたことをつなぎ合わせる(考える)」「考えたことやわかったことを正確にわかりやすく伝える」とのアドバイスを送りました。

イメージ写真
水泳の授業は屋外の温水プールにて中1の5月からスタート。入学時に泳げない生徒には補習を行い、中3の7月に学年全員で逗子湾内の約1500mを泳ぎます

http://www.zushi-kaisei.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ