受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

淑徳与野中学校

2017年9月26日(火)

仏教に基づく情操教育を核に、国際教育と進学指導を充実

 尼僧・輪島聞声(もんじょう)氏が、1892年に小石川伝通院境内に開設した女学校を前身とする淑徳与野中学高等学校。「女性の淑徳(よい徳を身につけること)」を養成するという教育方針の下、埼玉県有数の女子進学校として発展してきました。2015年には、これまで中学校とは別の場所にあった高校校舎が中学校と同じ敷地内に移転し、中高が連携して教育学堂が行える環境が整いました。

 説明会の冒頭、副校長の黒田貴先生は、「本校は『心の教育』『国際教育』『進学指導』の三つを教育の柱に据えていますが、なかでも最も大切にしているのが、『心の教育』です」と話しました。その教育の核となるのが「仏教の教え」です。年4回の仏教行事や週1コマの「宗教の時間」を通じて、感謝する「おかげさまの精神」や、自然や他者と共存することの大切さを学んでいます。

 仏教における「共生」の精神は、国際教育でも生かされています。日本を知り、隣人を知ることを目的に、中2では台湾研修旅行を、中3では京都・奈良修学旅行を実施。台湾研修旅行では現地校との交流会があるため、中1では年間14回ある土曜講座の中国語を必修としています。「現地の高校生も日本語を学んでいるので、生徒はせっかく学んだ中国語を初めは照れて話しません。しかし、打ち解けてくると、日本語、中国語、英語を駆使しながら、交流を楽しんでいます」と黒田先生。さらに高校では、アメリカ修学旅行(高2)のほか、世界7か国にある姉妹校・提携校と連携しての国際交流プログラムや短期語学留学制度なども用意して、視野を広げています。

 学習面では、一貫校ならではのカリキュラムの下、「中3から高校の内容を学ぶ先取り学習を実施します。そのため、中高一貫生は高校からの入学生とは別クラス編成になりますが、6クラス分の生徒が新たに入学ことは一貫生にとって大きな刺激になっています。これが一貫校の生徒にありがちな『中だるみ』を防いでいます」とのことです。また、中学のみの文化祭に当たる「なでしこ発表会」、スポーツ大会、芸術研究発表会など、中3がリーダーシップを発揮できる場をつくることで、「主体性や自立心が養われ、その後の学習にも、みずから課題を決めて取り組むようになる」とも話しました。

 続いて、学校生活については中等部部長の小澤幸子先生が説明しました。学習指導については、授業の予習・復習を中心に、平日2時間、休日4時間の家庭学習に取り組ませているとのこと。さらに主要教科においては、確認テストをこまめに行い、合格点に達しない場合は再テストや補習を繰り返して、理解不足を放置しないように徹底しています。また、中2と中3には、高校の入試と同レベルの試験を受けさせています。特に中3は、高校からの入学生に勉強で負けたくないという意識が働くため、意欲的に机に向かうそうです。

 進路を見いだすためのキャリア教育にも力を入れています。たとえば、職業体験やOGが案内する大学キャンパス見学会のほか、自分自身の行動や考え方に強く影響を与えたと思われる出来事を振り返る「インパクト体験ワークショップ」も導入。「なりたい自分の将来像を強く思い描いて、みずから進路を切り開く」ことを重視した進路指導でモチベーションを上げた生徒は、受験のための学習にも意欲的に取り組みます。卒業生の多くが、国公立大学や難関私立大学に現役で合格を果たしているのも、その成果でしょう。

 2018年度の中学入試は1月13日と2月4日の2回です。また、出願の受け付けと合格発表がWeb上でのみの実施に変わりますが、「合格証については、本校まで取りに来ていただく必要があります」との注意点が伝えられました。

イメージ写真
「自然との共生」をテーマにした明るい校舎。隣接地に、広大なグラウンドを建設中で、完成は2018年度を予定しています

http://www.shukutoku.yono.saitama.jp/junior/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ