受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

佐久長聖中学校

2017年9月30日(土)

グローバルな視野で将来をデザインし、世界に羽ばたくリーダーを育成

 長野県で初めて中高一貫教育を開始した佐久長聖中学校・高等学校は、文武両道の全人教育を行う県内屈指の進学校で、全国有数のスポーツ強豪校としても知られています。県外からも多くの入学者を集めており、五つの寮を完備。カリキュラムは、中学から「難関大コース」「スキルアップコース」の2コースに分かれている点が大きな特徴です。

 学校説明会は、東京・代々木のサピックス国際教育センターで開催されました。登壇した佐藤康校長先生は、23年間勤めた渋谷教育学園渋谷中学高等学校での学力向上や、オリンピック選手の育成などの実績が評価され、一昨年、同校の校長として招かれました。佐藤先生は教育方針について、「日頃から、生徒たちには『社会人としての将来像を描くように』と指導し、モチベーションを向上させ、グローバルかつ主体的に学習意欲を喚起するようにしています。単に有名大学をめざすのというのではなく、自分の将来の夢を自分自身で見いだす教育を実践しています」と話します。

 そのための具体的な取り組みとして、自主性を養うためのノーチャイム制や、制服を着用しないカジュアルデーを実施。また、未来への道筋をつけていくために、体験学習として、企業と連携して商品開発に取り組んだり、グローバルな視野を身につけるために、カナダ・アメリカをはじめとする海外教育機関との提携などを行ったりしています。たとえば、2017年度からはアメリカ・カリフォルニア州立マーセッドカレッジとパートナーシップを締結。一定の条件を満たす生徒は同カレッジに入学でき、2年後に、提携しているアメリカ4年制大学の3年次に編入できる制度を設けるなど、さまざまな改革を推し進めていることが紹介されました。

 カリキュラムについては、中高一貫教育の利点を生かしたコース制を導入。難関大コースでは、東京大学をはじめとする国公立大学や難関私立大学、医歯薬系への進学をめざし、スキルアップコースでは、スポーツや芸術面の才能を伸ばしつつ、公立中学よりも大幅に多い授業数でしっかりと学習し、志望大学への現役合格をめざします。いずれのコースにおいても、授業では生徒の活動を豊富に取り入れ、深い学びにつなげています。さらに英語教育では、ネイティブ教員による授業を多く導入し、コミュニケーション能力の育成に力を入れています。

 一方、キャリア教育では、学年ごとにテーマを設定し、自分自身を真摯に見つめ、主体性や協調性を養うプログラムが用意されています。中1のテーマは「挑戦」で、農業や乗馬、和紙づくりなど、さまざまな体験を通して豊かな人間性と創造的な個性を育みます。中2のテーマは「自分発見」で、社会に目を向けるとともに自己への理解を深め、中3では「未来へ」というテーマの下、職業とは何かを考え、より具体的に将来の自分をデザインしていきます。

 同校では、全校生徒の約半数近くが寮で暮らしており、「授業・体験学習・館生活」の三位一体の教育を行っています。中学で保健体育を担当する堀江先生は、「寮は、学校の延長としての学びの場で、『館』と呼んでいます。自学自習の時間を設け、教職員も共に生活し、夜間でも生徒の相談に対応しています。食育にも力を入れ、健康に配慮したバランスの良い食事を提供しています」と、充実した寮生活の様子を紹介。部屋の鍵はネイティブの教員が管理し、英語教育の一環として、受け取るときは必ず英語で会話をする仕組みになっているとのことで、寮内では英会話教室も開かれているそうです。

 2018年度入試については、東京入試が2回、本校入試が2回の計4回実施され、第1回本校入試と2回の東京入試では、それぞれ特待生を選抜することなどが伝えられました。

イメージ写真
2017年に完成した新校舎の教室はじゅうたん張りで床暖房も完備。アリーナ(体育館)も遠赤外線暖房で、年間を通して泳げる室内プールもあります

http://www.chosei-sj.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

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