受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

甲陽学院中学校

2017年8月27日(日)

中高で別キャンパスを構え 発達段階に応じた教育を展開

 今年で創立100周年を迎えた甲陽学院。完全中高一貫校ながら、中学と高校の校舎は5キロほど離れた場所に立地しています。これはもともと同校が旧制中学と高等商業学校の2校を有していたことに由来します。戦後の学制改革の際、この2校を新制の中学と高校に変え、あらためて「気品高く教養豊かな有為の人材の育成」に努めるようになったのです。

 教頭の石井慎也先生は、「歴史の流れで別キャンパスとなりましたが、これが非常に良い効果を生んでいます」と説明します。食堂などの〝施設争奪戦〟も起きず、中学と高校で最高学年を2度経験するため、生徒は責任あるポジションに2度立って活躍しています。

 さらに発達段階に合わせて、教員が指導方法を変えられるのも大きなメリット。高校には制服も校則もありません。石井先生は「生活環境が一変するので、中だるみ問題とは無縁です」と説明します。

 また、学年教員団は持ち上がりが基本です。生徒の6年後を見据えたカリキュラムが組まれ、教養教育にも力を入れています。そのうえで、中学では「自立」を目標とし、ノートの点検や小テストを小まめに実施。生徒に「授業→クラブ活動→家庭学習」のリズムを身につけさせるのがポイントです。

 一方、高校は「自律」がキーワードです。生徒はみずから学び、考え、楽しみつつ、失敗も糧にして人間的な力量を上げていきます。文系・理系の選択は高2で行いますが、コース別クラスや習熟度別授業は導入していません。生徒は多様な仲間と切磋琢磨し、幅広い人脈を築くのです。

文系・理系の割合は1対3 難関突破をサポート

 進学面については、生徒本人の意向を最大限に尊重しています。文系・理系の割合は1対3で、学年の3分の2は東大・京大・医学部へ進学。校風の似た京大へ進学する生徒が多いそうです。

 石井先生は「大学入試改革も控えていますが、本校の授業はもともと思考力や判断力を鍛えるものが多く、英語の4技能に関しても、ネイティブ講師がしっかりと指導しているので、自然に対応できるはずです」と笑顔を見せます。

 中学入試は2日間にわたって行われます。例年、入学辞退者が数名しか出ないため、専願が有利だと思われがちですが、実際には、純粋に成績順で合否を決めているとのことです。

 最後に行事の様子について、たくさんの画像を用いながら紹介しました。仮装した生徒が参列するユーモラスな卒業式の様子について、石井先生は「この仮装が京大の卒業式に伝播したんですよ」と話します。このようなユニークな逸話を聞き、この日の説明会は終わりました。

イメージ写真

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