受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

灘中学校

2017年9月9日(土)

学年担任団の下で学ぶ6年間 校是は「精力善用・自他共栄」

 生徒の自主性を重んじ、校則も制服もない自由な校風で知られる灘校では、1927年の創立以来、「精力善用」「自他共栄」を校是に掲げています。校舎は2013年春にリニューアル工事を終え、1939年の登録以来、70年以上たくさんの生徒を育んできた中学校舎も、耐震補強工事がなされました。2面あるグラウンドには人工芝を敷設する一方、校舎壁面にも緑化ボックスを設置するなど、鮮やかな緑に囲まれた快適な環境に生まれ変わりました。

 この日の説明会で、教頭の大森秀治先生は、まず、灘独自の「担任団システム」について説明しました。この担任団システムは、教員7~8名がチームを組んで“担任団”を構成し、一つの学年を中高6年間指導するという独自の仕組みです。中学の1クラスは約45人、高校の1クラスは約55人と多めです(クラス数は中高とも4クラス)が、このように担任団の教員全員が入学から卒業まで一貫して面倒を見るスタイルなので、「きめ細かい目配りができている」そうです。

今年、創立90周年 伝統のうえに新時代を切り開く

 次に、在校生に対して行ったアンケート調査の結果をもとに灘校生の特徴が紹介されました。それによると、家庭での勉強時間は最多が1~2時間と意外に短く、通学時間の平均は1時間程度とのこと。また、「勉強がわからないときにどうするか」という質問では、64%が「友だちに聞く」と回答。「先生に聞く」「家族に聞く」といった回答を大幅に上回っています。このあたりが灘校らしさなのでしょうか。

 「個性豊かで、異なる得意分野を持つ生徒が多く集まっているので、困ったときにいちばん頼れるのが友だち。それぞれが尊敬し合い、教え合う仲間としての関係性が自然に培われるのだと思います」と大森先生は話します。

 また、中学入試での順位と、高3での校内模試での順位をマッピングした興味深い図も紹介されました。これを見ると、「入り口と出口」に相関関係はなく、まんべんなく散らばっていることがわかります。「6年間で成績が伸びるかどうかは、すべて入学後の生活にかかっています」。そう話す大森先生のきっぱりとした口調が印象的でした。

 一方、生徒主体で運営される文化祭や体育祭などの行事では、ユニークな催しや競技が盛りだくさんです。クラブ活動も、中学では8割以上の生徒が参加しており、そのうち3人に1人が運動部と文化部の両方に入っているとのこと。そんな学校行事にまつわるさまざまなエピソードもユーモアを交えて紹介され、会場にはたびたび笑いが起きました。

 灘校は今年、創立90周年を迎えます。「伝統のうえに新時代を切り開く」という大森先生の最後のことばにも象徴されるように、個性あふれる学校生活が生き生きと紹介された説明会でした。

イメージ写真

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