受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

聖学院中学校

2017年10月16日(月)

多彩な体験学習で豊かな人間性を育み、社会に貢献する人材を育成するプロテスタント校

 アメリカの宣教師H.H.ガイが1903年に設立した神学校を起源とする聖学院中学校・高等学校は、キリスト教精神に根差した人間教育を実践しています。教育理念「Only One for Others」を掲げて、生徒の「やる気」を引き出すサポートを行う一方、多彩な体験学習を通じて社会貢献への意識を高めています。クラス編成は「アドバンストクラス」「レギュラークラス」の2コース制で、習熟度別に希望進路をめざすカリキュラムを整備。難関大学への合格実績も年々向上しています。

 中学校の設立から111年を迎える同校は「人間力×思考力×国際力」を教育の柱に据え、グローバル社会を生き抜く力を育てています。説明会に登壇した校長の角田秀明先生は、「本校は生徒一人ひとりに豊かな愛情を注ぎ、自己実現をサポートする教育環境を整えています。生徒の自己肯定感を育て、他者のために輝いて生きる力を培う教育を開校以来行ってきました」とあいさつ。人間性と倫理観を育てる教育理念の下、卒業生は多彩な職業に進んでおり、読売新聞社取締役最高顧問の老川祥一氏や第28期竜王の将棋棋士・渡辺明氏も同校の卒業生です。さまざまな分野で活躍するOBの姿を紹介した角田先生は、「子育ては大変なプロジェクトです。保護者の方々と一緒に子どもたちの成長をじっくりと見守りながら、豊かな人間性を育む教育をこれからも実践していきます」と参加者にメッセージを送りました。

 次に高等部長の伊藤豊先生が、実際の教育内容を説明しました。伊藤先生が多くの時間を割いたのが、異文化や未知なる世界に触れる体験学習についてです。たとえば、糸魚川農村体験(中3)では、農家に泊まりながら農業の手伝いや植林を体験します。このほか、タイ・チェンライの山岳少数民族との異文化交流プログラム(中3~高2)や沖縄平和学習(高2)など、生徒の視野を広げる企画を数多く設けて「やる気スイッチ」を刺激しています。「人はそれぞれ、神から賜物を授かっています。それを生かせるように導くのが本校の全人教育です。一人ひとりの長所や得意分野を生かし、社会貢献を志して生きてほしいと願い、じっくりとていねいなサポートを心がけています」と伊藤先生は強調します。

 一方、各教科の授業はさまざまな工夫に満ちています。英語教育については、ダンスミュージックに合わせて正確な発音を学び、理科教育では実験を多く設けて知的好奇心を刺激しています。数学については、プログラミングや統計数学を学んで論理性や思考力を磨き、ジュニア数学オリンピックへの出場も続けているそうです。「わたしたち教員は、勉強がわからないのは『生徒のせいではない』という信念をもって指導に当たっています。まずは自学自習の習慣や規則正しい生活リズムを形成し、あらゆる角度から地道なサポートを続けて、一人ひとりの力を引き出します」と語る伊藤先生のことばどおり、生徒たちは高い自己肯定感を持って学校生活を営んでおり、休日でも家庭で2時間以上学習する生徒が多いそうです。

 進路指導については、人生のキャリアデザインを描き、志望理由を明確にして大学を選択するように伝えています。こうした指導の結果、2017年度の卒業生(129名)は、国公立大学に8名、早慶上理ICUに27名、GMARCHに55名が合格しました。

イメージ写真
「光と水と風のシンフォニー」がコンセプトの美しいキャンパス。蔵書4万3000冊の図書館、六つの理科実験室、230席の食堂、966席の講堂など、充実の設備が整っています

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