受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

お茶の水女子大学附属中学校

2017年10月6日(金)

自主自律の精神、広い視野を 育てる特徴的な教育活動

 1882年創設の東京女子師範学校附属高等女学校を前身とするお茶の水女子大学附属中学校は、国立の中学校として最も長い歴史を持つ学校です。戦後、学制改革により東京女子高等師範学校附属中学校として、男女共学校となりました。お茶の水女子大学の実践的研究と学生の教育実習に協力しながら、「主体性」を重視した教育を展開しています。

 代々木・代ゼミタワーで開催された説明会に登壇した副校長の小泉薫先生は「自主自律の精神を持ち、広い視野に立って行動する生徒の育成を教育目標に掲げる本校では、実社会で活躍できる行動力や、問題意識を他者と共有しながら解決する力を養成するため、総合カリキュラムという時間帯を設け、特別活動や自主研究を行っています」と話します。

 そのなかで、2014年度から文部科学省の研究開発学校の指定を受けたことをきっかけに、新設されたのがコミュニケーション・デザイン科(CD科)です。「図表や映像、音楽といった統合メディア表現を活用して、効果的に伝達・発信する手法を学ぶとともに、論理的・創造的な思考力を伸ばすことを目的とした教科です。中1の『基礎』では、考え方や表現方法の習得をメインに、中2以降の『活用』では、人権やエネルギー問題などを題材にしたテーマ探究学習に発展させ、協働や課題解決といった能力の育成を図ります」と小泉先生は話します。

 一方で、40年近く続けられているプログラムが「自主研究」です。中1ではテーマを決定して研究手段を学び、中2では同じジャンルを研究する上級生や顧問の教員のアドバイスを受けながら研究に取り組んで、中3ではその成果を大学講堂での発表会や生徒祭で発表します。「興味のあることを研究し続けるには、実は、幅広い分野の知識を集めることが大切」と話す小泉先生。3年間にわたる活動を通して、さまざまな教科に対する学習意欲が高まるそうです。

留学生との異文化交流など、 大学と連携したカリキュラムも充実

 学校行事も、体験を通して知識を身につける学習の場として重視しており、「東村山郊外園での農作業・勤労教育」「震災復興の学び~東北地方修学旅行」といった校外学習のほか、大学教員や専門家を招いてのワークショップ型授業など、豊富に用意しています。体育大会や生徒祭といった学校行事も、その企画・運営はすべて生徒が主体です。1学年30名×4クラス編成で、各学年に担任4名と副担任4名を配した、きめ細かい目の行き届いた指導を行っていますが、「背中をそっと押すような指導を心掛けている」とのことです。

 1979年に帰国生徒教育学級を設置して以降、海外での多様な経験を持つ生徒の受け入れ実績を積み重ねてきた同校では「グローバルな視座」の育成にも力を入れています。たとえば、ネイティブ教員による集中レッスン「Challenge Englishプログラム」や、留学生と交流を図る「お茶大サマープログラム」など、英語を使う実践の場が数多く設けられているのも特徴です。

 男女比率は1対2です。これについては、「男子の受験生保護者の方は、『女子に圧倒されないか』と心配されるかもしれませんが、どうか、優秀な女子と切磋琢磨する3年間とお考えください」と話した小泉先生。続けて、「ほとんどが附属の高等学校(女子校)に進学する女子に対して、男子は受験をして他校に進学しますが、それぞれの進学先で大きく成長しています。それは、本校での3年間があったからこそだと自負しています」と結びました。

イメージ写真
高校には内部試験を経て女子の約8割が進学。高校からの入学生とは混合クラス編成となります。2014年度に文部科学省の「研究開発学校」に指定されました

http://www.fz.ocha.ac.jp/ft/ 別ウィンドウが開きます。

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