受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東大寺学園中学校

2017年9月24日(日)

自由な校風を大切に 学問の扉を開く授業を実践

 1926年、勤労青少年のための夜間学校として東大寺境内に創設された東大寺学園。現在は奈良市山陵町に移転し、歴史的風土特別保存地区でもある恵まれた環境に立地します。制服も校則もない自由な校風で知られ、男子校ならではの大らかさも特徴であると教頭の清水優先生は説明します。「多感な時期に女子の目を気にせず、自分を出せるのが男子校の魅力。一人ひとりの個性を伸ばすことにつながっています」と言い、挫折や失敗を繰り返すことも重視。「うまくいかなかった経験こそが生徒たちを成長させると考え、失敗から学ぶことを大事にしています」と話します。

 授業は「進度と深度」を合言葉に、スピードでも内容でも生徒の旺盛な知的好奇心に応えています。大学入試だけに特化せず、学問の扉を開くような授業を実践。「本物を与えたい」との思いから、理科であれば校外に出て自然観察をしたり、実験をしたりする時間をしっかり確保しています。書道や陶芸など、芸術の授業も高3までありますが、「そっぽを向く生徒はいない」とのこと。生徒の生き生きとした表情や授業の様子を写真で紹介しながら、説明は進みました。

 また、宗教の授業は設けていませんが、「東大寺学」と題した独自の授業では、東大寺の僧侶による講話を聞く機会もあり、幼稚園児と一緒に田植えや稲刈りをするといった行事も行っています。

活発な部活動や行事でも 興味・関心の芽を伸ばす

 クラブや同好会活動も非常に活発です。運動系は11、文化系は16、同好会は14あり、兼部が可能なため、中学生の加入率は120%に上ります。「好きなことを仲間と一緒にできる貴重な時間。一見とりとめのないことでも、生徒の興味・関心の芽を摘むようなことがあってはならないと考えています」と清水先生。顧問を見つければ設立できるとあって、生徒たちは新しい同好会を次々と結成します。「最近できたのは暗号同好会。何をやっているのかは教えてもらえません」とのことばに、会場は笑いに包まれました。

 60年以上続いている中1の臨海学習では、日本海で遠泳に挑戦します。高1の希望者による夏山登山では、トレーニングを積んで槍ケ岳に登ります。どちらも大変なチャレンジですが、その分、大きな達成感が得られるそうです。高2での修学旅行は生徒が自分たちで行き先を決めるなど、そのほかの学校行事もすべて生徒が主体。「聖武天皇祭」など東大寺の行事に参加する機会もあります。

 最後に清水先生は、「大学入試は人生の大きな節目ですが、人生の目的ではありません。本校の進路指導の柱は、あこがれを貫いてもらうこと。生徒の思いを大切にしたいと考えています」と述べ、説明会を締めくくりました。

イメージ写真

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