受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東洋大学京北中学校

2017年10月21日(土)

付属校ながら進学指導にも注力。「哲学教育」と「国際教育」で真の国際教養を育てるカリキュラム

 東洋大学京北中学校は、明治期の哲学者・井上円了が1899年に設立した京北尋常中学校を前身としています。同じく井上円了が開学した東洋大学と2011年に法人合併し、新たに東洋大学の付属校として新たなスタートを切りました。長く男子校でしたが、2015年から男女共学化されて女子の募集も開始。同じ年に文京区白山の新キャンパスに地上4階・地下2階の新校舎も完成しました。建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」「独立自活」「知徳兼全」を実践し、高い国際教養を備えた生徒の育成に努めています。

 教育の3本柱として、「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」を掲げる同校。校長の石坂康倫先生は、「哲学とは、生き方を追究する学問です。本校では、基礎学力の養成はもちろん、論理的思考力や探究力を育てることを重視しています。哲学教育を通じて、全体を俯瞰しながらしっかりと考え抜く体験を積み重ね、真の教養を備えた国際人を育成していきます」と説明しました。

 続いて、広報部長の井出秀己先生が実際の教育内容を紹介。「本校は東洋大学の付属校として、東洋大への推薦枠は160名程度を確保しています。その一方で、他大学受験も積極的に奨励し、各自の希望進路をかなえるカリキュラムを整備しています」と話しました。中高一貫生については、高校からの入学生とは別のクラス編成による「全科目履修型」で学習を進め、高1から難関国公立大学をめざすクラスも設置。高2からは演習問題に繰り返して挑戦して応用力を定着させ、大学受験に向けて実戦的な学力を養成します。

 英語・数学・国語については、毎日の朝テストを通して学力状況を分析し、苦手分野の克服を図ります。担任による自主学習ノートのチェックは頻繁に行われ、定期考査前は学習記録表を作成して規則正しい生活リズムや学習習慣を確立していきます。そのほか、オンライン学習システムを導入し、効率良く学習を進めているのも特徴です。さらに、意欲的な生徒を支えているのが、各フロアのスタディデッキなど、さまざまに設置される学習スペース。また、自習室においてで学習をサポートする大学生チューターの存在です。「東大や早慶に通う学生が直接指導に当たります。このように、面倒見の良さが本校の指導の特徴です」と井出先生は強調しました。

 このほか、英語力向上の取り組みとして、中3で英検®準2級の取得を目標としています。また、語学研修制度や国際理解プログラムも実施し、実践的な英語力に磨きをかける機会も数多く用意しています。一方、哲学教育については、「より良く生きる」をテーマに、必修科目として週1回の「哲学」の時間を設けています。対話型の授業を通じて、身近な事柄について生徒同士が議論を深めながら、多様な価値観を学んでいます。

 加えて、東洋大学と連携した体験学習も展開。過去には国際観光学部の学生と協働して一つの課題に取り組んだそうです。大学付属校と進学校の両方の性格を併せ持ち、思考力・判断力・表現力などの「21世紀型スキル」と呼ばれる力と、国際社会で求められる幅広い教養を育成するのが、同校の教育の特色といえます。

※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
各フロアに設置されたスタディデッキは開放的な学習空間。自習室には大学生のチューターが常駐して、きめ細かいサポートを行っています

http://www.toyo.ac.jp/toyodaikeihoku-jh/ 別ウィンドウが開きます。

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