受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

駒込中学校

2017年10月30日(月)

仏教教育で豊かな人間性を養いながら、グローバル教育を推進

 駒込学園の起源は、1682年に了翁(りょうおう)禅師によって上野の不忍池のほとりに設立された「勧学講院」です。天台宗の開祖・伝教大師最澄のことば「一隅(いちぐう)を照らす」を建学の精神に掲げ、自分のことを後にし、ほかの人の利益を考える「忘己利他(もうこりた)」という考えの大切さを伝えています。

 冒頭、あいさつに立った校長の河合孝允先生は、「日本は重厚長大型産業での成功体験に酔いしれたまま、時代の変化に対応できず、教育の面でもアジアトップの座をシンガポールなどに奪われつつあります。国際学力調査などの結果を見ても、日本の子どもたちには表現をする力が弱いことがわかっています。これからは、知識量を競うのではなく、学んだ知識をどう使いこなし、自分なりに表現できるかが問われる時代なのです」と述べました。

 そうした危機意識を踏まえて、同校の教育改革について説明した河合先生。10年後、30年後に、リーダーシップを発揮しながら活躍する実行型の人材を育てるため、2016年度に高校に世界標準カリキュラムで学ぶ『国際教養コース』と、埼玉大学と高大接続してSTEM教育を学ぶ『理系先進コース』を設置しました。これに加え、2018年度から中学校に前述の高校2コースに直結する『国際先進コース』と、完全中高一貫の『本科コース』を設置し、いずれもICTと語学教育に力を入れていきます。河合先生は「どちらのコースの生徒も併設型中高一貫校のメリットを生かし、学年の壁を取り払った教育を行い、豊かな人間性を養いながら、人類のために社会変革を推し進めていける人材を育てていきます」と結びました。

 続いて、教頭の角田淳先生が教育内容について、「本校は、比叡山延暦寺を本山とする天台宗系の学校です。建学精神を土台に、『知・徳・体』の三つをバランス良く育てる教育を実践しています」と紹介しました。授業前の黙想、週1回の読経、日光山研修(中2)、比叡山研修(高1)といった仏教行事もその一環です。毎日の給食を通じて食育を行っている点も特徴で、「こうした教育の一つひとつが、実はグローバル教育につながっている」とのこと。「英語が流ちょうに話せれば、グローバルな人材になれるわけではありません。グローバル社会で確立すべき人間性とは、自己を見つめ集中する心、他者を認めるコミュニケーション力、感謝の気持ちを持つ忘己利他(もうこりた)の精神です。本校では、こうした精神の育成を以前より実践してきました」と強調しました。

 実践的な語学力の養成にも力を入れています。英語は、オールイングリッシュでの授業に加え、スピーチコンテスト、レシテーションコンテスト、海外研修などを実施して4技能をバランス良く伸ばしています。中学に新設する「国際先進コース」では、オンライン英会話システムも導入し、さらに語学力に磨きをかけていく予定です。

 2018年度入試では、全4回の一般入試において、出願の際に「国際先進コース」か「本科コース」のいずれかを選択。形式は従来型入試(4科、国算英の3科、2科)のほか、適性検査型と適性検査+英語型があり、英語の問題のレベルは英検®4級程度とのことです。

※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
食育を兼ねた中学校の給食は、生徒にも保護者にも好評。電子黒板の導入やタブレットを活用した授業など、教育のICT化も進めています

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