受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

宝仙学園中学校共学部 理数インター

2017年12月5日(火)

「答えのない課題」に挑戦し、思考力や協働力を鍛える

 2018年に創立90周年を迎える宝仙学園は、幼稚園から大学までを擁する総合学園です。女子校だった中学・高校は、2007年に共学部「理数インター」を設置。以来、理数的思考力と併せて、コミュニケーション力や表現力を養う教育を実践しています。この日の説明会は、「参加者の皆さんが聞きたいことにお答えします」という校長の富士晴英先生の呼び掛けから始まり、一つひとつ質問に回答する形で進められました。

 最初の質問として挙がったのが、大学合格実績や進路指導についてです。2017年度の大学合格実績は、国公立大学が40名、医学部医学科に13名、早慶上理ICUに53名、GMARCHに116名という結果だった同校。「中学校の偏差値がそれほど高いわけでもないのに、なぜこうした高い合格実績を出せるのでしょうか」という質問に対して富士先生は、「12歳の子どもには、大きな可能性が秘められています。中高6年間で、それをどのように引き出すかを常に考えながら指導しています」と答えました。

 そうした教育の一例として紹介したのが、1クラス35名以内の少人数編成や、週当たりの授業時間数を37時間と設定したうえで、主要5教科について週28時間も確保して基礎学力を養成していることです。さらに、日々の家庭学習の状況を教員が把握する「Study Report」を導入し、理解不足や学習の遅れをきめ細かくフォローしている点も強調しました。

 また、国公立大学の合格者について富士先生は、「『やりたいことをかなえるために、最後までベストを尽くす』を合言葉に、安易に指定校推薦枠を利用する生徒が少ないことも本校の特徴です。このため『3月まで粘る』という生徒が多く、それが国公立大学の合格率が高い要因です」と説明しました。

 多彩な中学入試についても質問が出ました。同校には一般的な4科での入試のほか、日本語リスニングと学習歴をアピールするプレゼンテーション面接で合否を判定する「リベラルアーツ入試」や、英検®3級〜準2級レベルの英語の試験と、算数・国語の3科を課す「英語AL入試」などがあります。こうした試験に加えて、2018年度入試では、日本語リスニングと同校独自の教科である「理数インター」の授業を受け、その中で思考力やプレゼンテーション力を見られる「理数インター入試」も新設します。富士先生は「さまざまな種類の入試を設けているのは、そのお子さんが『それまで、どんなことにがんばってきたのか』を知ったうえで、『スカウトしたい』という思いがあるからです。もちろん、中学受験の勉強をやり抜いたことも評価します。中学受験を通じて学習習慣を身につけているお子さんは、本校のハードな学びに向いていますから」と語りました。

 説明会の後は校内見学となり、参加者は各種施設のほかに「理数インター」の授業を見ることもできました。「理数インター」は専用の教室でタブレットを活用しながら、担当教科の異なる教員のチームティーチングで行われます。この日は、中2生が「Discover東京!」と題した東京観光のツアープランをグループで考え、プレゼンテーションに挑戦する授業でした。「優れたプランは大手旅行会社で採用されるとあって、みんな気合が入っていますね」と話す広報部の氷室薫先生は、「取り組む内容は毎年変えていますが、共通するのは、答えのない課題に対して生徒同士がディスカッションしながら、協働力や問題解決力に磨きをかけていく授業です。これからも、さらなる充実を図っていきます」と語りました。

※英検®は、公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上」駅より徒歩5分。創立時の伝統を伝える講堂、冷暖房完備の体育館、電子黒板を備えた教室など、伝統と最先端設備が融合した校舎です

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