受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

吉祥女子中学校

2018年5月29日(火)

知的探究心を育み、社会に貢献する自立した女性を育成する

 今年、創立80周年を迎えた吉祥女子中学・高等学校。その前身となる帝国第一高等女学校は、地理学者で帝国書院の創設者でもある守屋荒美雄氏と、その長男で、東京大学教授や上智大学学長を歴任した数学者の守屋美賀雄氏によって、1938年に創立されました。建学の精神に「社会に貢献する自立した女性の育成」を掲げ、それを実現するために、「知的探究心を育みましょう」「言葉と行動に責任を持ちましょう」「互いの価値観を尊重しましょう」の三つを校是としています。

 あいさつに立った校長の藤本典子先生は、「授業は、一方的に知識を与えるだけでなく、『センス・オブ・ワンダー』を感じられるものにしている」「自主自立を重んじ、行事も生徒主体で行っている」「海外の七つの姉妹校・友好校のなかには、40年以上も交流が続く学校もあり、多様な文化と価値観に触れる機会が多い」などと、同校の特色を語りました。そして、「本校にはさまざまな個性を持つ生徒が集まっていますが、お互いを尊重し合い、一人ひとりに居場所があります。この9月にはカフェテラスなどを備えた新5号館も竣工予定なので、ぜひ一度、お子さんと一緒に足を運び、校風を確かめていただけたら幸いです」と結びました。

 続いて、具体的な教育内容の紹介です。数学の授業については、中1から代数と幾何に並行して取り組み、中3までに高校の「数学Ⅰ」と「数学A」の内容をほぼ学び終えます。他教科の学習法にも随所に工夫を凝らしています。国語は図書館を利用した調べ学習や古典学習を、社会は生徒による時事問題解説やディベートを、理科は多彩な実験とレポート作成を行い、学ぶことの楽しさを伝えています。

 英語教育については、英会話はクラスを2分割した少人数授業で、日本人教員と外国人教員によるチームティーチングを行います。一人ひとりが発言できる機会を増やし、聞く力、話す力について、早い段階から高いレベルで学びます。また、実践的な語学力を磨く機会として、カナダ語学体験ツアー(中3)を用意。ホームステイや各種アクティビティーを体験するほか、ビクトリア市にある姉妹校を訪れて、英語による日本文化のプレゼンテーションに挑戦します。

 そして、高2からは進路目標に応じて、習熟度別・進路別分割授業を数多く展開。文系・理系のほか、芸術系(音楽・美術)も選択できます。一方、進路指導については、中学時代は自分の将来を考える時期、高校時代は具体的な目標を定める時期と位置づけ、成長に応じた段階的なプログラムを用意し、社会貢献の意識や職業観を育んでいます。同校では、国公立大学や医学部を志望する生徒の割合が高いのが特徴で、今春は卒業生の約20%が、現役で国公立大学へ進んだそうです。

 このほか、入学直後の生徒の様子についても伝えられました。新入生は入学してすぐに、中3の案内の下で一緒に学校内を回る校内案内ツアーや、校外施設である富士吉田キャンパスでの宿泊オリエンテーションなどに参加します。同校ではこうした機会を通じて、縦横の人間関係の形成をサポートし、「徐々にクラスを超えた交流が生まれるように工夫している」とのことです。

イメージ写真
多様性を重視し、制服はスカートとスラックスのいずれかを選択可能。中1ではクラスごとに、月に1回、カフェテリアでバイキング形式のランチがあります

http://www.kichijo-joshi.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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