受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

鎌倉女学院中学校

2018年5月14日(月)

古都鎌倉の立地を生かした 独自の校外学習を実践

 1904年、開成中学校の校長であった田辺新之助氏により設立された鎌倉女学校を前身とする鎌倉女学院中学校・高等学校。説明会で、あいさつに立った校長の錦昭江先生は、創立以来、同校が掲げてきた二つの校訓「真摯沈着」と「尚絅」について、「何事にも落ち着いて取り組む女性であってほしい。また、外見ではなく内面がすぐれた女性であってほしいという創立者の思いが込められています」と説明しました。

 続いて、グローバル社会に貢献できる知的で洗練された女性を育成するための表現力、判断力、思考力を養う教育活動を紹介。その象徴として錦先生が挙げたのが、中学での「鎌倉学」と、高校での「国際・環境学」です。前者は、「鎌倉から世界へ」をテーマに、地図を手に鎌倉の地理や自然についての調査や、地元産業の職場体験といったフィールドワークを通じて、日本人としてのアイデンティティーを確立していくプログラムです。さらに、そこで学んだ内容をベースに、世界レベルの諸問題について深く考察していく「国際・環境学」へと発展させます。錦先生は「自然と歴史文化に恵まれた鎌倉だからこそできる学びを実践しています。体験して終わりではなく、毎回、レポート作成とプレゼンテーションに取り組むので、思考力・表現力も磨かれます」と説明しました。

「英語は英語で理解する」授業で 4技能をバランス良く伸ばす

 次は定評のある英語教育の説明です。その特色は「地球市民として国際社会に積極的に参加するための語学力の養成」です。英語科主任の根岸真由美先生によると、生涯使える高い英語力を身につける“communicative”、英語を使って世界に貢献する“global”の二つを柱に、「英語は英語で理解する」という考えの下、英語の4技能をバランス良く向上させる授業を行っています。リスニングや口頭練習を毎日の宿題とし、授業の最初にその内容を確認する小テストを実施しています。そのうえで、補習や再テストといったフォローアップも徹底して行うことで、中学段階での基礎力の定着をめざしています。

 また、4技能のうち「話す」については、「やり取り」と「プレゼンテーション」の2分野に分けて指導を行っているのも特徴で、実践的な語学力を試す場として、ディベート、校内レシテーション・スピーチコンテスト、アジア圏の中学生とのペンパル活動、鎌倉を訪れる外国人観光客へのインタビューやガイドに挑戦する校外学習などを展開。さらに、マレーシアとシンガポールでのアジア研修、アメリカの姉妹校との交流プログラム、カナダへの3週間集中英語研修、イギリスやニュージーランドへの1年間の留学制度といった海外研修・留学制度も充実しています。こうした教育の成果として、卒業までに生徒の約9割が英検®2級以上を取得。「今後はさらに上をめざします」と強調した根岸先生。最後に今年度から、新たにニュージーランドへの3か月短期留学制度を設けたことにも触れ、「参加枠は10名程度ですが、生徒にはこうしたプログラムに積極的に参加して、視野を広げてもらえたらうれしいですね」と結びました。 ※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
「ミュージアムスクール」をコンセプトにした校舎。4階から地下1階まで吹き抜けのアトリウムでは、音楽系クラブのコンサートが開かれることもあります

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