受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海城中学校

2018年5月24日(木)

昨年度より特別講座をスタート 主体的に学ぶ姿勢を養う

 海城中学高等学校は、創立127年の伝統を誇る中高一貫の男子校です。あいさつに立った校長の柴田澄雄先生は、海城が重視する「みずから主体的に学ぶ」「仲間と協働してつながる」という二つの学びの姿勢を挙げ、「将来どんな仕事をし、そのためには何を学ばなければならないか。そのように、みずから人生を切り開くことのできるメンタルタフネスを持った生徒を育てます」と語りました。

 また、昨年度からスタートした「特別講座 KSプロジェクト」も紹介。これは、教科の枠を超えた自由なテーマを設定し、生徒たちの興味・関心をさらに深堀りすることを目的に実施される講座で、わくわくする学びの体験を通して、生徒たちが生涯にわたって主体的に学び続けるきっかけを提供します。講座には「SDGsゼミ」「プログラミング講座」「総合フィールド演習」などがあります。柴田先生は「こうした学習から、自分で調べ、判断し、主体的に学ぶことの楽しさや喜びを経験させたいと考えています」と結びました。

これからの時代に必要となる 「新しい学力」と「新しい人間力」

 続いて、校長特別補佐の中田大成先生が、これからの時代で求められる「新しい学力」と「新しい人間力」について説明しました。まず「新しい学力」とは、課題設定・解決能力を指します。これを養成する取り組みの一つとして、中田先生は社会科の総合学習を紹介。この授業では、中1・2の毎学期、生徒みずからがテーマを設定し、企業や役所などへの取材を行うとともに、資料を読んでレポートをまとめます。そうした訓練を積んだ後、中3では1・2学期の2学期間かけて各人が各々のテーマで30枚以上の卒業論文をまとめます。

 一方、「新しい人間力」とは、コミュニケーション力とコラボレーション力を兼ね備えた力のことです。中田先生は「グローバル社会では、異質な者同士が互いの長所を引き出し合って、新たなものを生み出す共生・協働の力が必要となります」と話します。こうした力を育む体験学習として、仲間と共にさまざまな課題に挑むプログラム「プロジェクトアドベンチャー(PA)」や、演劇的手法を用いて人間関係力を深める「ドラマエデュケーション(DE)」を行っていることを説明しました。さらに、「新しい学力」と「新しい人間力」を高めていく教育の一つの成果として、今年5月の国際模擬国連大会に出場し、最優秀賞を受賞した高2生の活躍ぶりを動画で紹介。ウルグアイの大使役を務め、巧みな英語と交渉術を操る生徒の姿が印象的でした。

 また、同校は教育のICT化を推進中で、全教室に電子黒板機能付きプロジェクターを設置し、タブレットを用いた授業も行っています。加えて、昨年度から、生徒の学習歴や活動内容を電子的に管理する「eポートフォリオ」を導入。中田先生は「『中高時代に何を体験してきたのか』が、より重視される今後の新しい大学入試においても、それに対応する環境が整っています」と強調しました。

イメージ写真
基礎学力も徹底して養成する同校では、長期休暇中の講習も充実。夏休みの高3の講座は70以上も設けられるなど、きめ細かい指導が特徴です

http://www.kaijo.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ