受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

渋谷教育学園渋谷中学校

2018年5月28日(月)

「自調自考」の力を育み、21世紀の国際社会で活躍できる人材を育成

 今年で創立23年目を迎える渋谷教育学園渋谷中学高等学校。「自調自考」を基本理念に「国際人としての資質を養う」「高い倫理観を育てる」を教育目標に掲げながら「noblesse oblige(ノーブレス・オブリージュ=貴い人は義務を負う)」ということばにふさわしい、21世紀の国際社会で活躍できる人間の育成をめざしています。

 あいさつに立った校長の田村哲夫先生は「本校は多様性を大切にする学校です。これからのグローバル社会では、さまざまな価値観の持ち主と交流し、協働していくことになります。その覚悟が、本校で過ごす6年間で生まれるのではないかと思います」と話しました。そのうえで、「人工知能が人間の知能を超えるとされる2045年には、今までとは違う世界が広がっているでしょう。そんな時代に必要とされるのは、人間としての信頼感です。本校では、その信頼感の源となる高い倫理観も育んでいます」と語った田村先生。高い倫理観を育むための取り組みの一つとして紹介したのが、生徒の発達段階に合わせたテーマで年間6回行っている「校長講話」です。リベラルアーツに関する内容で、生徒たちは多様な価値観と他者を理解する心について、深く学んでいるとのことです。

 そして、高1から2年かけて執筆する「自調自考論文」についても説明がありました。これは、与えられた知識を自分なりに深化させ、次の知識へとつなげていく力を獲得するという教育活動の集大成として行っているものです。「『自調自考論文』を通じて、論理的思考力、記述力、表現力に磨きをかけています」と語った田村先生は、「参加者皆さまのお子さんにとって、12歳から18歳を共に過ごす友だちという存在は、特別な意味を持ちます。本校の生徒たちと触れて、彼らがお子さんの友だちだったらいいなと思えるようなら、志望校の一つに加えていただければ幸いです」と結びました。

 続いて、副校長の高際伊都子先生より、具体的な教育内容や学校生活について説明がありました。6年間を2年刻みの3ブロックに分けたカリキュラムを組んでいる同校では、学習計画「シラバス」に沿った教育を展開しています。Aブロックとなる中1・2では、なるべく先生の目が全員に行き届くように、1クラスの人数を約35名としています。Bブロックの中3・高1では、1クラスの人数が約40名となり、中3から高校内容の先取り授業を行います。なかでも数学と英語では少人数制授業を取り入れ、理解度を確認しながら学習を進めます。そして、Cブロックの高2で文系・理系を選択。高3になると、それぞれの進路に合わせた科目を選択するほか、卒業生による海外大学進学希望者に向けた説明会なども実施されます。

 高1を対象に実施した進路アンケートによると、7割が国公立大学を、2割が私立大学そ、1割が海外大学を志望しているとのこと。「現時点で、今年は8名が海外の大学に進学する予定ですが、そのうち半数は日本の大学に通いながら、さらなる進路の選択を行っています」と説明しました。そして、高際先生は「本校の特徴は、男女同数という環境から生まれる穏やかな雰囲気です。温和な生徒が多いのも大きな理由だと考えます。加えて、海外に対する意識が高いことです。帰国生や海外留学生の受け入れも活発に行い、多様性を大切にしている学校です」と強調しました。

 最後に、入試対策部部長の鈴木一真先生から、募集に関する説明がありました。「合格の目安は得点率6割程度です。また、算数で差がつきやすいので、ケアレスミスのないようにしましょう。書かせる問題も非常に多くあります。その場合、最終的な答えが間違っていても、途中点を与えることもあるので、最後まで粘り強く問題と向き合ってください」とのアドバイスがあり、説明会は終了。その後、参加者は、自由に校内を見学し、生徒たちの等身大の姿を通して、同校の魅力を再確認していました。

イメージ写真
地上9階・地下1階建ての校舎。体育系のクラブは、代々木公園や明治神宮外苑などの外部施設も利用して活動しています

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