受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

早稲田中学校

2018年6月4日(月)

「人格の独立」を教育理念に、客観的に物事を判断できる力を育む

 1895年、大隈重信の教育理念に基づき、坪内逍遙らによって創設された早稲田中学校は、早稲田大学の付属・系属校のなかで最も古い歴史のある学校です。2020年に創立125周年を迎える同校は、現在、その記念事業の一環として新校舎を建設中で、2022年に竣工する予定です。

 なかのZEROで開催された説明会で、副校長の金子一朗先生は、まず、早稲田大学の建学の精神が「学問の独立」であるのに対し、同校の教育理念が「人格の独立」であることについて説明しました。「人格の独立」とは、どのような状況でも正しい方向に向かっていくことができる強い心を指します。金子先生は、「そうした精神は、あらゆる分野の力をバランス良く高めながら、客観的に物事を判断できる力を養成することで培われます」と語りました。

 この理念に基づき、同校では各教科とも高いレベルの授業を展開しています。中高一貫校ならではの効率良いカリキュラムで先取りも無理なく実現させています。たとえば理科については、中学では地学や生物を中心に学び、数学的要素の強い化学や物理については主に高校で学びます。そして、高2からは文系・理系に分かれますが、文系でも数学Ⅲ、物理、化学の授業を受けるのが特徴です。

 家庭科に力を入れているのも大きな特徴です。たとえば、調理実習ではアジを3枚におろしたり、手間のかかる料理に挑戦したりしているとのこと。乳児の離乳食を試食しながら栄養学を学ぶ授業もあります。金子先生は「本校では、裁縫もしっかりと指導します。総合的な生活力が身につくので、世界中どこに行っても困らないでしょう。また、良き家庭人としても不可欠な要素なので、重要な教育だと考えています。共学の学校には、女子の目を気にして、家庭科に集中できない男子もいるそうですが、本校は男子だけなので、熱中する生徒がたくさんいます」と話しました。

 続いて、卒業生の進路の説明がありました。1学年の生徒数300名強に対して、ここ数年の早稲田大学の推薦定員は169名ですが、「毎年枠が埋まることはなく、半数ほどが大学受験を選択する」そうです。被推薦権を保持したまま他大学を受けることはできませんが、金子先生は「放課後補習や長期休暇中の補講といったフォロー体制を整え、生徒が希望する進路を実現させるために全力でサポートしています」と強調しました。

 一方、早稲田大学の系属校ならではのメリットを生かしたプログラムも充実しています。たとえば、高校のうちから早稲田大学の講義を聴くことができます。単位を取得すれば、それが大学進学後に卒業に必要な単位として認められるのです。ほかにも、理工3学部の実験室で行う理科実験、国際教養学部の留学生に教わる少人数実践型の英会話講習、大学と連携したキャリア教育などが行われています。こうした取り組みにより、学問に対する興味・関心を引き出すとともに、確かな職業観を養っています。

 林間学校やサマーキャンプ、校外での芸術鑑賞など学校行事も豊富です。体育大会や興風祭(文化祭)は生徒が運営し、部活動も中高合同で行われるため、生徒たちは学年を超えて絆を深めています。その様子を紹介した金子先生は、最後に2019年度入試について、「日程、定員配分、出題傾向に変更はなく、例年同様です」と説明しました。

イメージ写真
東京メトロ東西線「早稲田」駅から徒歩1分の好立地。2022年に竣工する新校舎には、新しい理科実験室と、図書閲覧室などが入る予定です

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