受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

暁星中学校

2018年6月8日(金)

「家庭の精神」が育む固い絆は、一生の財産

 1888年にフランスとアメリカから来日したカトリック修道会「マリア会」の宣教師によって設立された暁星学園は、キリスト教の愛の理念に基づいた全人教育を行う、カトリック系のミッション・スクールです。創立当初から英語のほかにフランス語も必修科目とする英仏2か国語教育は、グローバル教育の先駆けといえるでしょう。

 多様な価値観や個性、異質な文化を尊重し、他者への思いやりの心を持ちながら主体的に生きる力を養うという理念を掲げる同校が、「奉仕の精神」とともに教育の柱として重視しているのが「家庭の精神」です。生徒同士や、生徒と教員の距離が近い家庭的な校風は伝統で、「ここで培われた『暁星ファミリー』と呼ばれる固い絆は一生の財産になります」と校長の飯田雅章先生は言います。そして、人間に対する洞察力を養う宗教教育などを通じて、「人々の幸福のために指導的役割を果たし、社会福祉に努め、他者のために生きるとともに自己実現の道を力強く歩む人材を育成していきたい」と続けます。

 中学では英語とフランス語が必修で、第1、第2外国語として選択でき、第1外国語は週6コマ、第2外国語は週2コマ学びます。高校からはフランス語は選択科目となりますが、高2までの5年間学び続けることも可能です。フランス語科の光藤賢先生によると、多言語を学ぶことは複眼的なものの見方の獲得につながり、多様な価値観によって成り立つ世界の理解に役立つとのこと。「中高で英語とフランス語を身につければ、大学で第三の外国語を修得することもできるかもしれません。このように、2つの言語を学ぶのは大変だと思わず、早くから学べることを一つの特権だと思ってもらえたら幸いです」と、複数の言語を学ぶ意義について語りました。

 一方、これまで中3から習熟度別授業を行っていた英語については、今年度から中1・2にもグレード別授業を導入しています。ただし、中3とは違い、中1・2は、クラスが分かれても進度や試験は同一で、理解度によって授業内容を変えているとのことです。そのほか、高1・2が海外のネイティブと話すオンライン英会話や、英文でのエッセイライティングなど、2020年度から導入される大学入学共通テストを見据えた、新たな試みの数々についても紹介がありました。

 また、人間力の育成につながる新たな取り組みとしては、中1・2での「人間ドキュメント」、高1の「企業インターン」があります。「人間ドキュメント」は先人を1人選び、1年をかけてグループで調べ学習をするというもの。作業と、身につけてもらいたい力としては、グループワーク(協調性、協働性)、探究(情報アクセス)、発表(プレゼンテーション、協働性)、年間(継続性)、試行錯誤(修正力)などです。一方、企業から与えられた課題の解決法を模索する「企業インターン」も狙いや仕組みは同じで、こうしたプログラムにより、「これからの社会で強く生き抜くための柔軟で旺盛な主体性を育てていきたい」との説明がありました。

 後半にはサピックスを卒業した2人の生徒が登場。学校生活の様子、フランス語や宗教など特徴ある授業などについて話しました。明るく、自分の思いを自由に発言する姿から、家庭的という校風が伝わってきました。

イメージ写真
125周年記念事業として新講堂・体育館を建設中。来年の入学式は新しい講堂で行う予定とのことです

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