受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

女子学院中学校

2018年5月30日(水)

聖書を指針とし、一人ひとりの自由と個性を尊重しながら、主体性を養う

 全国有数の女子進学校として知られる女子学院中学校・高等学校。1870年に創立されたA六番女学校を前身とし、キリスト教の精神を基盤に教育活動を行っています。

 銀座ブロッサムで開かれた説明会では、冒頭でサピックス教育情報センター所長の神田正樹先生が入試傾向について詳しく紹介。「算数の難度は標準的だが、問題数が多いため、早く正確に処理できる力が必要となる。過去問演習は時間を意識して取り組むこと」「国語の読解は随筆文や論説文が主流。一般教養が求められる出題もあるため、ふだんから知識問題の学習を大切にすること」「理科では、計算問題、作図・記述問題、表やグラフの読み取り問題があり、高い精度で速く処理する力と判断力が必要となる。4分野をバランス良く学習することも大切」「社会では、地理・歴史・公民の3分野を偏りなく学習するとともに、分野を横断して知識を結びつけることも心がけてほしい。自分の考えを簡潔にまとめる力を磨くことも重要」などと、参加者にアドバイスを送りました。

 続いて、学院長の鵜﨑創先生が登壇しました。教育理念については、初代学院長である矢嶋楫子先生の「あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい」ということばを紹介し、生徒を縛り付けるような校則は設けず、自由な校風であることを話しました。生徒が自分自身を治めるための判断基準は、「聖書の教えに照らし合わせて、みずから考えてほしい」と伝えているそうです。

 次に、学校生活や授業の様子について紹介しました。朝は15分の礼拝から始まり、授業は1コマ50分で週5日制。中1からオールイングリッシュの授業や、生徒たちが話し合いながら結論を導くアクティブ・ラーニング型の授業が数多く行われているのが特色です。生徒同士の話し合いを促す機会については、宿泊行事にも設けています。たとえば、中1の「オリエンテーションキャンプ」、中2の「ごてんば教室」、高3の「修養会」など、さまざまな場面で生徒たちはディスカッションを行っています。鵜﨑先生は、「与えられたテーマに基づいて討論を重ねることで、論理的思考力が磨かれていきます。また、他者の意見に耳を傾ける『聴く力』も養成されます。こうした学習を通じて、視野を広げ、多くの人と協働する力を培ってほしいと思います」と話しました。

 このほか、同校はリベラルアーツによって教養を高めることも重視しており、授業では、知識を教え込んでいくことよりも、主体的に取り組む体験を積み、実習を通じて基礎力を強化することに力を注いでいます。幅広い知性を育てながら、学んだ知識を統合する力を涵養しているのです。また、「中学では、自学自習の姿勢を養うために宿題をたくさん出しますが、高校では、自主的な学びに移行します。与えられたものに安堵しないことが大切です」とも付け加えた鵜﨑先生は、「キャリアガイダンスなどを早くから行い、個人面談も頻繁に実施していますが、『進路は自分自身で決める』という指導を徹底しています」と説明しました。

 最後に、生徒たちの特長について、鵜﨑先生は「積極性と好奇心にあふれ、行動力があります。また、多様性を尊重し、お互いの個性を認め合って、それぞれの“自由”を何よりも大切にしています。責任感が強く、『自分たちの手で学校生活をより良いものにしよう』という気概に満ちているのが、本校の生徒たちです」と語り、説明会を締めくくりました。

イメージ写真
創立以来、大切にしてきたキリスト教精神を基盤とした教育を実践。全教室に電子黒板の機能を持ったプロジェクターを導入するなど、ICT教育の環境整備も進めています

https://www.joshigakuin.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ