受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

香蘭女学校中等科

2018年6月8日(金)

自然や命をいたわり、広く世界に目を向けて社会に貢献できる人材を育てる

 今年、創立130周年を迎えた香蘭女学校は、1888年に英国国教会(プロテスタント)の宣教師たちの手によって開校しました。同じ日本聖公会のミッションスクールである立教大学との関係が深いことから、同大学へは総枠80名の推薦入学枠を持っています。

 この日の説明会は、チャプレン(学校付きの牧師)である高橋宏幸司祭の開会のお祈りから始まりました。続いて、教頭の青野悦人先生が同校の教育理念を説明し、「本校は、英国国教会の教えを基盤とした教育を実践し、自然や命をいたわり、広く世界に目を向けて社会に貢献できる人材を育てています」と話しました。

 次に、教務部長の船越日出映先生から教育内容について説明がありました。中等科では「自分の一生を支える力」を、高等科では「自律・自立する力」を養成することを目標として、自学自習の姿勢を育みながら、しっかりとした基礎学力を身につけていけるような指導を徹底しています。

 加えて、グローバル社会で必要となる語学力や国際感覚を養成するために、英語教育と国際理解教育に注力。たとえば、「英語Full」と呼ぶ通常授業に加え、クラスを2分割した「英語Half」で多読やネイティブ教員による授業を行っています。そのほか、英語でコミュニケーションを図る「JETプログラム」を展開して、英語4技能をバランス良く伸ばしています。また、短期・中期の海外留学プログラムに参加した高校生たちの「必修科目となっている聖書の授業で学んだ普遍的な価値観が、現地の人々と交流する際にとても役立った」という感想も紹介されました。

 理数教育にも力を入れています。数学ではノートの取り方の指導を徹底し、理解の遅れが出ないようにサポートしています。理科については、観察・実験を数多く実施しているほか、北軽井沢にある学校施設「清香寮」でフィールドワークも行って、科学に対する興味・関心を喚起しています。また、こうした調べ学習ではタブレットを活用。一人ひとりの考察結果はクラスで共有され、他者の内容を知ることで、「次はこのように改善しよう」という良い刺激につながっているそうです。

 ICT機器の活用に関しては、生徒たちが自主的に委員会を設けて、校内での使用ルールを定めたそうです。保護者と学校を結ぶクラウドシステムを導入している点も特徴で、緊急連絡や保護者会のお知らせなど、手持ちのスマートフォンですぐに確認することができます。さらに、今夏からは、生徒の欠席連絡にも対応するとのことです。

 このほか、「ビッグシスター制度」の紹介もありました。高3のなかから任命された生徒が、中1の学校生活をサポートします。船越先生は「この制度を通じて、先輩・後輩の絆が深まっていますが、任された高校生たちは人に教えるという経験から責任感が培われ、謙虚さも学んで、コミュニケーション力を高めています」と語りました。

 2019年度入試の変更点も伝えられました。これまで入試は2月1日午前の1回のみでしたが、2019年度は、第1回(1日午前、定員100名、2科4科選択)、第2回(2日午後、定員60名、国語・算数の2科)の計2回行われます。また、これまでは筆記試験に加えて面接(グループ)を課していましたが、2019年度はそれを取りやめます。加えて、出願の受け付けや合格発表などは、Web上で行われるようになります。合否については、「第1回の結果は1日の午後9時に、第2回の結果は3日の午前7時に、専用サイト『マイページ』より個々に確認していただくことになります。学校サイトでの一括掲示や、校内掲示は一切行いません」とのことです。

イメージ写真
同校には“築山”と呼ばれる自然の宝庫が残り、四季を通じて草花や虫たちの命の営みを感じることができます

http://www.koran.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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