受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

海陽中等教育学校

2018年6月9日(土)

全寮制で基礎学力と人間力をバランス良く鍛え、次代のリーダーを育成する

 愛知県蒲郡市にある海陽中等教育学校は、日本の未来をリードする人材の育成を目的に、トヨタ自動車、JR東海、中部電力をはじめとする大手企業約80社の賛同を得て2006年4月に創立されました。その最大の特徴は全寮制であることです。同校では全生徒がハウスと呼ばれる寮で生活し、きめ細かいサポート体制の中で、学力を向上させるだけではなく、規則正しい生活習慣や自律心、協調性などを育んでいます。

 東京・代々木の代々木ゼミナール国際教育センターで開催されたこの日の説明会では、まず、パイロットになった同校OBがドローンを使って空からキャンパスを撮影した動画が上映されました。三河湾に面した東京ドーム2.8個分の広大な敷地には、オーシャンビューの屋上プールと天体望遠鏡室を備えた中央棟や、400mトラックと野球場を備えたグラウンドなど、明るく開放的な施設の数々が映し出され、学校生活の充実ぶりをうかがうことができました。

 続いて登壇した教頭兼事務長の柴田哲彦先生は、学校設立の経緯について触れながら、「現在、企業では、日本の最高学府を卒業した優秀な学生たちを採用しても、世界の企業との競争力で負けてしまうという状況があります。そんななかで求められるのは、異質な者同士が互いの長所を引き出し合って、新たなものを生み出す協働力を備えたリーダーです。社会に出てからでは十分に養えない協働力を、中等教育の段階から集団生活のなかで鍛えて、リーダーになるための資質を育むのが本校の教育です」と説明しました。

 キャンパスには12棟のハウス(学生寮)が並び、そこでは寮生たちとハウスマスター(親代わりとなるベテラン教師)、フロアマスター(企業から派遣された若手社員)が生活を共にしています。生活面ではハウスマスターが担任となって、生徒の気質に合わせながら細やかに指導し、学習面では専門の教職員(アカデミックアドバイザー)がハイレベルな授業を展開し、基礎学力と人間力をバランス良く養成しています。また、ハウスは個室で、プライバシーを確保する一方で、パブリックラウンジなどの共有スペースで仲間と過ごすこともできます。掛け流しの大浴場や個別のシャワールームも完備されており、最新設備の整った環境で、一人ひとりが伸び伸びと生活する姿が伝えられました。

 同校は週5日制で、通学時間ゼロのメリットを生かし、十分な授業時間を確保しています。そのうえで、中学に相当する前期課程のうちから高校の内容を先取りする、効率の良いカリキュラムで学んでいます。また、習熟度別授業のほか、発展的な内容を学ぶ上級講習や、大学入試直前の講習を用意するなど、万全のサポート体制で生徒の主体的な学びを支えています。キャリア教育では、企業訪問や就業体験のほか、各界の第一線で活躍する人物を招いての特別講義も実施。さらに、イートン校(イギリス)やハナ高校(韓国)との交換留学など、国際交流にも力を注いでいます。

 キャンパスが海に面していることから、災害対策についても説明がありました。それによると、校舎は震度6強まで耐える耐震構造で、年2回、暗闇のハウスで4階まで避難するといった本格的な防災訓練を行っているとのこと。保護者への連絡についても、24時間体制の連絡網を完備していることなどが紹介されました。

 最後に、学校見学会や夏休みに1泊2日で実施される体験入学についての説明があり、柴田先生は「ハウスでの生活をどうぞ体験してみてください。こうした機会を利用して、お子さんと一緒に足を運んでいただけたら、本校の良さを感じていただけると思います」と締めくくりました。

イメージ写真
行事はスポーツフェスタ(体育祭)や時事調査発表会などのほか、ハウスで自ら企画して行うものまで多彩。部活動も盛んで、数学部は世界大会に出場しています

http://www.kaiyo.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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