受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

恵泉女学園中学校

2018年6月21日(木)

「聖書」「国際」「園芸」を教育の柱に据え、自ら考え、発信する力を養う

 恵泉女学園中学・高等学校は1929年の開校以来、「聖書」を通して心を磨き、「国際」的な視点で世界の多様性を学び、「園芸」で命を育む、キリスト教に基づく教育を行っている女子校です。

 学校紹介DVDの上映後、校長の加藤英明先生が登壇。同校の教育理念を楕円(オーバル)にたとえながら、「人間教育と進路実現を二つの焦点とした教育で、“生きる力”を育み、真円(グローバル)へと導きます」と語りました。そのうえで、「本校では、創造的発信力、多様性受容力、チームワーク力、論理的思考力、語学力をバランスよく育んで、グローバル社会で活躍するに足る創造力と発信力を備えた女性を育成します」と述べました。

 続いて、具体的な教育内容の説明は、副校長の本山早苗先生が担当しました。最初に「考える恵泉」の例として、生徒の自立を促す取り組みを紹介。創立以来、個性を尊重する方針から制服を作らず、自由服登校としていることについて、「TPOをわきまえた装いを選ぶことが、自立するための一歩です」と話しました。

 また、毎朝25分間の礼拝では、生徒が持ち回りで、自分の思いを素直に語る「感話」を行っています。「各人、年に3回は発表します。友の話に耳を傾けることは多様な価値観に触れる絶好の機会です。また、『感話』の原稿を書くことで論述力や記述力も高まり、小論文対策にもなります」と説明しました。

 そして、自立的学習や調べ学習、ディベートなどに活用されているのが、校舎1階にあるメディアセンターです。蔵書数9万冊の図書館、可動式デスクを配した学習室、二つのコンピューター室などが一体になった空間となっており、「生徒たちは積極的に利用して、自学自習の姿勢を養っている」そうです。

 一方、「内容量過多による消化不良を起こさせないようにするのがポイント」という英語教育では、検定教科書とオリジナル教材を併用しながら、クラスを2分割した少人数クラスできめ細かく指導しています。さらに、単元ごとに行われる小テストや、その「直しノート」を作成しているのも特徴です。自分の間違いを分析して解説を付け、それを教員が添削します。このやり取りを繰り返すことで理解を深め、基礎をしっかり固めています。

 こうして培った英語力を応用・運用する機会として、ネイティブによる英会話授業や、英語スピーチコンテスト、そしてカリフォルニア大学等から女子学生を招き、交流を通じてコミュニケーション能力の向上をめざす「エンパワーメント・プログラム」などを用意しています。さらに、高1・2の希望者を対象とした17日間の短期留学(アメリカ、オーストラリア)、3か月の中期留学(オーストラリア)、1年間の交換留学(オーストラリア)といったさまざまな留学制度も設け、参加した生徒の知見を広げています。

 このほか、理系分野の体験学習の説明もありました。理科では班ごとに実験テーマを設定し、計画を立て、結果の発表へとつなげる中3の「探究実験」を実施し、一人ひとりの思考力や表現力を高めているそうです。加えて、ホトケドジョウの生態調査や、ロボットのプログラミングなど、ふだんの授業ではできない継続的な研究に取り組む「サイエンスアドベンチャー」も展開し、学問に対する興味・関心を引き出しているとのことです。

イメージ写真
中庭を囲むように配された校舎は、木材が多く使われ、明るく居心地の良い空間。1階には1980㎡(HR教室24室分)を占める知の拠点「メディアセンター」があります

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