受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

麻布中学校

2018年6月4日(月)

「自由闊達」な校風の下、 主体的に考え、行動できる人間に

 なかのZEROで開かれたこの日の説明会は、サピックス教育情報センター部長の広野雅明先生による麻布中の入試問題の分析から始まりました。「算数・国語が各60分、理科・社会が各50分と試験時間が長いため、乗り切るための集中力が必要」「どの教科も思考力を測る問題が中心で、自分の考えを的確に記述することが求められる」と説明しました。

 続いて、校長の平秀明先生が登壇しました。「自由闊達」な校風と、「自主自律」の精神を尊ぶことで知られる同校ですが、平先生は校歌の一節に引用されている「蓬も麻中に生ずれば、扶けずして直し」(風に吹かれて転がるような根無し草でも、麻の中に生えれば真っすぐに伸びる)という、中国古代の思想家・荀子のことばを紹介し、「仲間を大切にしながら、主体的に考え、行動できる豊かな人間性を育てるという教育理念が、ここにあります」と話しました。さらに、その理念は、1970年ごろの学園紛争を経て、より強固なものとして教員と生徒のなかに広まっていったそうです。平先生は「権力や、不合理な強制に屈しない心を培い、各自のなかに揺るぎない基準を打ち立てることが、本校の教育として受け継がれています」と語りました。

「自己管理」「目標を立てる」を胸に 中学受験を乗り越えてほしい

 次に、具体的な教育内容の説明がありました。授業において大切にしているのは、「人類が獲得してきた知識を、自分のものとして引き継いでいく」「徹底的に考え、それを書いて表現することで、柔軟な思考力と表現力を磨く」の二つ。たとえば、理科については、中1から物理・化学・生物・地学をそれぞれ専門とする教員が、オリジナルのプリントを使用しながら、実験、実技、観察を重視した授業を行っています。このほか、中1の社会において、世界の地理と歴史の分野を統合した「世界」という授業を行っていることにも触れました。

 また、高1・高2を対象とした「教養総合」の時間では、人文、科学、芸術といった6分野に関して、それぞれ通常のカリキュラムを超えたテーマに取り組みます。平先生は「こうした授業を通じて、生徒に常に新鮮な刺激を与えていきます。それが、柔軟な発想から世界を変えていく人材を育むことにつながると考えています」と述べました。

 最後に、「中学入試をいかに乗り越えるか」といったテーマで、受験生本人と受験生の子どもを持つ保護者に対して、次のメッセージを送りました。

 「麻布は自由な学校だからこそ、自己管理を大切にしています。幼少期から、早寝早起きをする、朝ごはんをきちんと食べる、あいさつをする、そんな当たり前のことを身につけながら、丈夫な体をつくりましょう。そして、日々の出来事から興味を広げて、みずから勉強してください。受験勉強をするなかで、壁にぶつかることもあるでしょう。そんなときこそ『この学校に入って、自分は何をしたいのか』を思い出してください。目標がある子は、やはり強いものです」

イメージ写真
「自主自律」の要となる部活動・同好会は合わせて約50にも上ります。8万冊の蔵書を備える図書館や、地下1階・地上4階建ての体育館など、施設面も充実

http://www.azabu-jh.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ