受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立
小石川中等教育学校

2018年6月6日(水)

「教養」「理数」「国際」の三つを柱に 新しい文化を創出する人材を育てる

 2006年に誕生した小石川中等教育学校。前身である東京府立第五中学校の開校から今年で100周年を迎える同校は、府立五中、都立小石川高校以来の「立志・開拓・創作」という教育目標を受け継いでいます。

 銀座ブロッサムで開かれたこの日の説明会には、校長の梅原章司先生が登壇し、「創立より続く建学の理念を継承して、みずから志を立てて、進む道を切り開き、新しい文化を創出する人材の育成に努めています」とあいさつしました。

 それを実現するために同校では「小石川教養主義」「理数教育」「国際理解教育」の三つを教育の柱に据えています。たとえば、幅広い教養を培うために、生徒全員が共通カリキュラムで学習し、文系・理系によるクラス分けも行いません。また、4・5年生(高1・高2)では第二外国語が自由選択科目となり、約7割の生徒がドイツ語、フランス語、中国語のいずれかを学んでいるのも特色です。

「小石川フィロソフィー」で 課題解決力を養成

 続いて、「本校の教育を象徴するもの」として紹介したのが、総合的な学習の時間や学校設定科目の時間に行われる「小石川フィロソフィー」です。これは、6年間にわたって行われる探究活動を通じて課題解決力を養成するプログラムで、1・2年生(中1・中2)では、表現力や読解力、データ処理力や数学的思考力を磨きます。次に、3・4年生(中3・高1)では、みずから設定した課題を検証し、その結果をプレゼンテーションします。そして、5年生(高2)では、シンガポールの連携校を訪問して研究成果を英語で発表し、現地の生徒とディスカッションもします。

 また、「理数教育」の特徴としては、物理・化学・生物・地学など分野ごとに五つある理科実験室を活用し、1年生から実験・観察の授業を数多く行っていることが挙げられます。加えて、3期連続で文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている同校では、大学などから専門家を招いての「サイエンスカフェ」や、放課後や土曜日に実験室を開放する「オープンラボ」も開いて、科学に対するリテラシーを高めています。

 一方、数学は中学の内容を2年生までに学び終えて、3年生から高校の内容を学びます。また、全学年で習熟度別授業を行うなど、一人ひとりの学力に応じたきめ細かい指導も徹底しています。

 「国際理解教育」については、英語でも数学と同様に習熟度別授業を行っているほか、外国人講師による「コミュニケーション」の授業も実施し、実践的な語学力を磨いています。そして、3年生の海外語学研修ではオーストラリアを、5年生の修学旅行ではシンガポールとマレーシアを訪問し、現地の人々との交流を通じて視野を広げています。

 最後に、今年度より東京農工大学と「高大連携・共同研究協定書」を結び、新たな学びの研究を推進する環境が整備されたことを伝えた梅原先生は、「日常の些細な事柄にも『どうして?』と疑問を持つ小学生にこそ、ぜひ入学してほしいと思います」とメッセージを送り、説明会は終了しました。

イメージ写真
五つの理科実験室があり、1年生から物理・化学・生物・地学の専門教員が、それぞれ実験・観察を取り入れた授業を行っています

http://www.koishikawachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/ 別ウィンドウが開きます。

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