受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

駒場東邦中学校

2018年6月11日(月)

「体力・知識・心」を バランス良く育む

 1957年の創立以来、気概と理知を併せ持つ次代のリーダーを育成している駒場東邦中学校・高等学校は全国屈指の男子進学校です。サピックス生にも人気が高く、なかのZEROで行われたこの日の説明会にも、多くの参加者が集まりました。

 登壇した校長の平野勲先生は、教育方針である「自ら考え、答えを出す習慣を身につける」をキーワードに掲げて、教育内容を説明しました。同校は、さまざまな学校行事やグループ学習を通じて、生徒の「体力・知識・心」をバランス良く伸長する一方、学年やクラスの枠を超えた豊かな人間関係の構築にも努めています。そして、こうした縦・横のつながりのなかで生徒たちの人格を育て、「人類の福祉に貢献する」人材の育成をめざしています。平野先生は、「仲間と話し合って協力し、やりたいことを実現しながら、問題解決力と協調性、リーダーシップを学んでほしい。そうした環境を整えているのが、本校の特色です」と結びました。

本物に触れる学びを重視 主体性や自由な発想力を養う

 次に、中学教頭の堤裕史先生が登壇。冒頭で堤先生は、ウシのイラストをスクリーンに映し、「この絵で、生物学的におかしい点はどこでしょうか?」と会場の参加者に問い掛けました。そのうえで、「ウシの頭骨を実際に観察すると、上の前歯がありません。このように、本校の授業では、生徒の興味・関心を引き出したうえで、自分で気づき、考え、調べてまとめることを大切にしています。本物から学ぶことが、深い学習へとつながるのです」と解説しました。

 続いて、同校の教育活動について説明しました。主要教科の授業では、オリジナルテキストが多用されます。英語では、「きちんとした英語を話す」ことを重視して、文法的に正しい英語を使ってコミュニケーションする力を高めています。国語については、中1から古文、中2から漢文を学び始めます。中3の現代文では、世界で読まれる日本の作家の本8冊をテーマにして、グループ発表を行うことも特徴です。数学については、中2で1クラスを2人の教員が指導するチームティーチングを行い、中3で習熟度別授業に移ります。文系・理系にとらわれない幅広い学びを重視しており、文理別のクラス編成が行われるのは高3からとなります。

 続いて、「最も重要な学校行事」として堤先生が紹介したのが、体育祭と文化祭です。毎年5月に行われる体育祭は高3が、9月に行われる文化祭は高2が主に運営を担い、リーダーシップを身につけ、男子校らしい団結心を育んでいるとのことです。

 一方、校外学習では、アクティブ・ラーニング型の調査活動に挑戦。中1は霧ケ峰を、中2は志賀高原を訪問し、自然の中でフィールドワークを行います。また、中3の研究旅行では、奈良・京都を訪れ、事前事後の指導を含め、1年かけて論文を作成し、考察力や記述力を高めています。そして、生徒同士の話し合いで目的地を決める高2の修学旅行を通じて、仲間と協働して課題を解決することを学んでいます。堤先生は「教員が生徒と適度な距離感を保ちながら、生徒間の意見交換や学び合いを活発に促すことで、一人ひとりの主体性、行動力、自由な発想力を培っています」と締めくくりました。

イメージ写真
全国屈指の男子進学校である同校は、部活動も盛ん。軟式野球部、アーチェリー部、囲碁部などが、関東大会や全国大会で実績を残しています

https://www.komabajh.toho-u.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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