受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

普連土学園中学校

2018年6月15日(金)

みずから考え、伝え、行動する力を養う。1日午後に「算数1科目入試」を新設

 1887年、キリスト教のフレンド派(クエーカー)に属する婦人伝道会によって創立された普連土学園は日本で唯一のフレンド派の学校です。その校名には、「普(あまね)く世界の土地に連なるように、この地上の普遍、有用の事物を学ぶ学校であるように」という願いが込められています。

 初めに、教頭の大井治先生が「表現力を磨く」ための取り組みを紹介しました。同校では、10年以上前から小論文指導などを行う「論文科」を設置。高3では文系・理系にかかわらず、7割の生徒が論文科の指導を受けているそうです。実験レポートや英文、小論文など書く機会は200回以上に上り、生徒みずから発信するプレゼンテーションの機会も豊富に用意しているとのことです。

 続いて、副校長の原田美代子先生が理数教育について説明しました。今春の理系進学率は43%。しかし、入学時には70%の生徒が「理科が苦手」と答えているそうです。同校では生徒の興味・関心が深まるよう、実験や観察など体験を多く取り入れ、「?(好奇心)」「!(感動)」を重視した授業を展開しています。たとえば、中1では年40回程度の実験・観察を実施。高1では物理基礎、化学基礎、生物基礎を全員必修とし、各分野をまんべんなく学べるようにします。また、ロボット・プログラミング教育を目的とした教養講座「Friends Fab」や、論理的思考力、問題解決力を身につけるSTEM教育についても紹介。「体験して、考え、論理的思考を重ねて、正解を見つけてほしいと考えています」と話しました。

 次に、広報部長の池田雄史先生が2019年度中学入試について説明しました。2019年度入試より2月1日午後に「算数1科目入試」が新設されます。計算問題と1行文章題を合わせて、計50問が出題されます。「問題レベルは標準的なものですが、問題数が多いため、時間配分が重要となります」と池田先生。さらに、国語、理科、社会についても、出題傾向や注意点が伝えられました。

 教頭の浜野能男先生と英語科のD.Stifler先生より、英語教育についての説明もありました。同校がめざしているのは「使える英語、生涯の財産となる英語」の習得。授業では、英語の骨格である「文法」と肉付けとなる「語彙」を大きな二つの柱としています。たとえば、文法を学ぶ「英語表現」では、日本語教員が集中的な文法学習を行い、ネイティブ教員の授業へとつなげています。さらにディスカッション形式の授業など、英語を話すことが日常となる学習環境を構築。全員が中学で英検®準2級、高校で2級以上の取得をめざしています。

 最後に校長の青木直人先生が登壇。同校の沿革や理念に触れながら、「フレンド派の『一人ひとりの人間はかけがえのない存在である』という精神の下、身につけた力を自分の利益のためだけでなく、他者のためにも惜しみなく使える成熟した人材を育てています」と話しました。そのうえで「そうした力をつけられる学校で出会う仲間こそが、人生最高の宝になります。わたしたちは、その出会いのための最高の環境を作るべく努力を続けていきます」と結びました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
毎朝の礼拝は、先生や生徒の話を通じてさまざまな思いや考えを知るかけがえのない時間。月・火・水・金曜は講堂で全校礼拝が行われます

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