受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐朋中学校

2018年7月10日(火)

主体的に考え、行動し、一人ひとりが主役となる学校

 桐朋中学校・高等学校は創立75周年を機に、2012年から2016年にかけてキャンパスをリニューアルしました。7万5000平方メートルの広大なキャンパスのなかで特徴的なのが、創立時からの武蔵野の雑木林がそのまま残っている“みや林”です。新校舎は、桐朋の象徴ともいえるこの林を中心に設計し、大きく取った窓からは、その緑が目に入るように工夫しています。また、中学棟と高校棟をつなぐ2階テラスのウッドデッキ、二つのグラウンド、ナイター設備もある野球場、四つの体育室、10室もある理科実験室、口径40cmの反射望遠鏡を設置した天文ドームとプラネタリウムなど、充実の施設が並びます。

 あいさつに立った中学部長の秋山安弘先生は、同校の教育理念である「自主・敬愛・勤労」を紹介。これは、初代校長の務台理作が起草した教育基本法(1947年施行)の条文から採用されたもので、その意味では、同校は戦後の民主主義教育を実践しているともいえるでしょう。そんな同校がめざしているのは、「一人ひとりを大切にする教育」「一人ひとりが主役となる学校」です。秋山先生は「本校にとっての『自由』とは、主体的に考えたり、行動したりするクリエイティブなものです。この自由の下で、生徒たちにさまざまな活躍の機会を与え、それぞれが秘めている能力を開花させることが、われわれがめざす教育です」と語りました。

 続いて、教務主任の中山健一先生が教育内容について説明しました。まず、数学・英語・国語・理科・体育・情報の授業では、約30種類からなる同校オリジナルの教材を使用しています。そのうえで、「本校の授業は、生徒と教員が一緒に作っています」と強調。たとえば数学では、生徒たちのさまざまな解法を、クラスみんなで話し合いながら理解を深めていきます。国語では、グループで一つの文学作品を研究し、その成果をプレゼンテーションします。このように、教員が一方的に教えるのではなく、教員との会話や生徒間の学び合いを促して、思考力を高めていくことを大事にしています。

 このほか、自学自習の姿勢を養う取り組みとしては、毎週小テストを行って、合格点に届かない生徒には個別指導も行っています。一方、英語については少人数授業のほか、ペアワーク、辞書を使った精読学習、洋書の多読指導、パソコンを使った音声のリスニング、英語でのプレゼンテーションに挑戦する授業などを実施。4技能をバランス良く伸ばして、実践的な語学力を培います。

 進路指導については、在校生と卒業生との懇談会(高1・2)といったプログラムを通じて、将来就きたい職業を具体的にイメージさせるところから始めています。その後、学部・学科選び、大学の選択へと進み、「自分の進路は生徒自身が決定している」とのこと。一人ひとりの自己実現を後押しするため、夏期講習や個別添削指導なども行っているそうです。

 2019年度入試については、例年同様に2月1日午前と、2日午前の計2回行います。それぞれ募集定員の変更を予定しているとのことで、詳細は9月に発表されます。

イメージ写真
博士号を持つ理科の教員や、英米の大学院で修士号を修めた英語の教員など、高い専門性を持つ教員が多く在籍し、学習指導に当たっています

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