受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都市大学等々力中学校

2018年6月29日(金)

生徒と教員との絆を強める学習環境で、社会に貢献するグローバルリーダーを育成

 1939年に創設された東京都市大学等々力中学校では、「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)とグローバルリーダーの育成」をめざし、誇り高く高潔な人間性を陶冶することに教育の基本を置いています。2009年の校名変更と2010年の共学部設置に伴い、意欲的な学校改革を進め、大学合格実績を大きく伸ばしていることも特徴です。

 まず、校長の原田豊先生が説明したのは、6年間のコースです。同校には二つのコースがあり、「S特選コース」は中高一貫の教育メリットを最大限に生かした先取り教育で最難関大学をめざします。一方、「特選コース」は難関国公立大や早慶上智への現役合格を目標としています。また、「特選コース」では、留学予定者と英語力の高い生徒のための「特選GLクラス(英語アドバンスクラス)」を中3と高1の2年間、1学年に1クラス設けています。このクラスの特徴は、希望者を対象に、高1でカナダまたはオーストラリアに1年間留学し、帰国後に高2に復学する制度があることです。

 次に、卒業生の進路に話題が移りました。今春の卒業生176名の合格実績は、国公立大学43名、早慶上理ICU94名、GMARCH180名と、同校として過去最高の結果でした。また、東京大学や東京工業大学に合格した既卒生もいたとのこと。原田先生は、「2010年に共学部を立ち上げて以来、生徒と教員の絆を重視しながら、自学自習の姿勢を養う取り組みを行ってきたことが、今回の成果につながりました」と話します。

 そして、主体性を養う取り組みとして挙げたのが、毎朝15分の朝テストやチューターによる個別指導に加えて、「TQ(Time Quest)ノート」の活用です。同校では時間管理能力を身につけさせるためにこのノートを利用して、効率的な時間の使い方を教えています。生徒は学習予定と実際の勉強時間との差などを記録して提出。担任は必ずコメントを書き入れてノートを返却します。原田先生は、「こうした地道な指導によって、生徒と教員の信頼関係が築かれます。これが、進路指導や大学受験へ向かうエネルギーを生むのです」と強調しました。

 続いて、2015年度から進めている「等々力改革第2ステージ」の説明がありました。実験重視の理数教育「SST(Super Science Todoroki Program)」をはじめ、世界の人々と討論できる英語力とグローバル感覚を養う国際英語教育、ICT教育の推進などにも取り組んでいます。「自分が学び得たものを生かし、他者・社会のために貢献できるグローバルリーダーを育成する教育をこれからも実践していきます」と結びました。

 次に、 ICT教育推進委員会の兒玉雄佑先生が、ICT教育について説明しました。2019年4月には中高の全生徒がモバイル端末を所持する予定で、授業やHR、部活動や家庭学習に活用し、生徒の探究力・協働力・活用力・創造力を養います。さらに、アクティブ・ラーニングを行いやすい新PCルーム(CLACルーム)についても紹介し、デジタル化を推進するだけではなく、アナログの良いところを取り入れたICT教育を展開していることを強調しました。

 入試についての説明もありました。一般入試の日程や募集定員の変更はありません。S特選入試は、特選入試より難易度が高く、特選へのスライド合格があります。また、特選入試の第3回で成績が良かった受験生については、S特選への逆スライド合格があります。2018年度から設置した2月1日午後の「算数1教科入試」については、記述問題に加え、計算問題も出題されるとのことです。

イメージ写真
夜8時まで利用できる自習スペースを設置。部活動が終わってから参加できる受験対策セミナーや長期休業中の進学講座なども開講しています

http://www.tcu-todoroki.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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