受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

逗子開成中学校

2018年7月13日(金)

立地環境を最大限に生かした「海洋教育」で“生きる力”を養う

 逗子開成中学校・高等学校は、東京の開成中学校の分校として1903年に開校した、神奈川県でも有数の進学校です。校名の由来となる「開物成務(人間性を開拓・啓発し、人としての務めをなす)」の理念の下、心身ともに健全でたくましい青年を育てています。説明会であいさつに立った校長の高橋純先生は、キャンパスのすぐ目の前に広がる逗子湾を生かした「海洋教育」について説明しました。

 海洋教育の内容は大きく「ヨット製作・帆走」「遠泳」「海洋人間学講座」の三つです。まず、「ヨット製作・帆走」については、中1の秋に初めてヨットに乗船します。その後、生徒たちはグループでヨットを製作。半年後の中2の5月に進水式を行い、帆走実習に取り組みます。高橋先生は「ヨット製作・帆走を通じて仲間と協働し、目標を達成する経験を積んでいきます。さらに海に出て、風や波など、思い通りにならない自然を相手にすることで、環境への対応力も培われます」と語りました。

 「遠泳実習」については中3の7月に行われ、生徒全員が逗子湾内で約1500mを泳ぎます。「例年、新入生の3~4割がほとんど泳げませんが、ていねいな指導によって中1の間に全員が泳げるようになり、かなりの泳力が身につきます」と話した高橋先生は、続けて「遠泳実習には、こつこつ努力を積み重ねることの大切さを知ってもらう狙いがあります。『自分はやればできる』という自己肯定感が高まれば、学習面でも良い影響を与えるからです」と強調しました。

 そして、「海洋人間学講座」は東京大学の「海洋アライアンス海洋教育促進研究センター」と提携協定を結んで行っているもの。海洋物理学や地球惑星科学の専門家を招いた授業を展開しており、海を取り巻く問題についてさまざまな角度から学び、海への知識を深めながら幅広い教養を身につけていきます。

 このほか、生徒の興味・関心の幅を広げる取り組みとして、映画を鑑賞して作り手の意図や表現方法をレポートにまとめる映像教育や、年間100ものテーマが扱われる土曜講座など、さまざまな学びの場を用意しています。力を入れているグローバル教育については、全員参加のプログラムとして、ニュージーランド研修(中3)やアジア研究旅行(高2)を行っているほか、夏休みには希望者を対象に、フィリピン・セブ島語学研修(中2~高2)やアメリカ・クレアモント大学リーダー研修(高1・2)を展開。高橋先生は、「このように、実践的な語学力を高めるとともに、生徒の視野を広げる機会を数多く設けています。これからの国際社会で必要となる“生きる力”を鍛えるのが、本校の教育です」と結びました。

 続いて、教頭の小西信行先生から中学入試の説明がありました。2月1日午前、3日午前、5日午前と計3回行われる一般入試に変更点はないとのことです。また、合格ラインは各教科65~70%が目安ですが、「問題に書かれていることを正確に読み解く」「読み取ったことと自分の知識や身につけたことをつなぎ合わせる(考える)」「考えたことやわかったことを正確にわかりやすく伝える」とのアドバイスが送られ、説明会は終了となりました。その後、参加者は構内を見学。中学生の教室のほか、屋外温水プール、食堂、ヨット工作室や宿泊施設を備えた海洋教育センターなどの施設を見て回りました。

イメージ写真
会場となった徳間記念ホールは、一般の劇場同様の設備を備えた340席のホール。ここでは映画鑑賞会などが行われています

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