受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立両国高等学校附属中学校

2018年7月17日(火)

教育目標「自律自修」の下、社会に貢献しようとする高い志と使命感を持った人材を育てる

 1901年に設立された東京府立第三中学校を前身とする東京都立両国高等学校は、2006年に中学校を併設し、中高一貫校として生まれ変わりました。みずからの未来を切り開く意欲と行動力があり、社会に貢献しようとする高い志と使命感を持った人材を育てています。

 サピックス小学部・東京校で行われた説明会には、校長の鯨岡廣隆先生が登壇。都内に私立の中高一貫校が数多く存在しながら、都立の中高一貫校がわずか10校しかないことに触れ、「少ないながらも都立の各中高一貫校は、効率的で柔軟なカリキュラムを整え、優秀な教員が指導に当たっています」と強調。続けて、「本校はまもなく創立120年を迎えます。著名な文豪、詩人、芸術家を数多く輩出し、それは在校生や教員にとって大きな誇りとなっています」と語りました。同校には、卒業生である芥川龍之介が使っていたノートや、講道館柔道の創始者で、日本のオリンピック初参加に尽力した嘉納治五郎の直筆の大書なども残されているとのことです。

 続いて、「本校が創立以来掲げている教育目標は『自律自修』の精神です。みずから課題を見つけて行動を起こし、自己実現をめざしていく人材を育てます」と話した鯨岡先生は、具体的な教育内容を説明しました。同校では「言語能力の育成」「英語によるコミュニケーション」「理科・数学教育の充実」「志(こころざし)学〜キャリア教育の推進」の四つを柱に、日々の教育活動を行っています。たとえば、言語能力については、朝読書や漢字テストの実施のほか、論文作成やスピーチに取り組ませることで、すべての知的活動の基盤である読解力や記述力の向上を図っています。

 英語教育については、中1からオールイングリッシュの授業を行っているほか、英語によるディベートやプレゼンテーションにも挑戦させて、4技能をバランス良く伸ばしています。そして、アメリカ語学研修(中3全員)での10日間のホームステイを通じて、異文化との交流から視野を広げるとともに、実践的な語学力に磨きをかけていきます。

 理科については、実験・観察を重視し、本物に触れる学びから自然科学への興味を喚起しています。また、1クラスを2分割した少人数で授業を行う数学は、基本的な計算力を徹底的に養成したうえで、論理的思考力を高めていきます。鯨岡先生は「取り立てて目立つことをしているわけではありませんが、じっくりとていねいに指導して、基礎学力を養成しています。特に数学では、生徒全員が理解するまで互いに教え合うアクティブ・ラーニングを行っています。生徒のやる気を引き出す工夫を随所に盛り込んでいるのが、本校の授業の特徴です」と述べました。

 そして、キャリア教育については、総合的な学習の時間に「志(こころざし)学」として職場体験を実施したり、社会の最前線で活躍する著名人を招いた講演会を開いたりすることで、確かな職業観・勤労観を養っています。また、「中高6年間は、一生の友だちと呼べる存在と出会うことのできる場」と考える鯨岡先生は、友だちとの絆を深めるためにも、部活動や行事に積極的に取り組むように呼び掛けているとのこと。これに応える形で生徒たちは文化祭、体育祭、合唱コンクールといった行事に熱心に取り組み、仲間と力を合わせて目標を達成する喜びを分かち合っています。

 このほか、自校で調理した給食を提供しているのも同校の特徴の一つ。瞬間冷却機能のある装置を使用して、風味を損なわずに、食中毒の危険を抑えているそうです。最後に、鯨岡先生は「ぜひ9月の文化祭に、親子で一緒に足を運んでください。在校生が小学生の相談に乗る進路説明会も行います。そうした機会を利用して、直接、在校生と触れ合い、校風をお確かめください」と締めくくりました。

イメージ写真
大学合格実績については、例年、卒業生の約3分の1が国公立大学に進学。主要教科をバランス良くていねいに指導していることが、この結果につながっています

http://www.ryogoku-fuzoku-c.metro.tokyo.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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