受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都立白鷗高等学校附属中学校

2018年7月19日(木)

130年の伝統を継承しながら、新時代のグローバルリーダーを育成する

 前身の東京府高等女学校から数えて、今年で創立130周年を迎える東京都立白鷗高等学校は、2005年に附属中学校を開校させ、都立では初の中高一貫校になりました。教育方針に「開拓精神」を掲げ、「探究型学習」「ダイバーシティ教育の充実」「日本の伝統文化理解教育の充実」の三つを柱に、国際社会で活躍できるリーダーの養成をめざしています。

 サピックス小学部・東京校で開催された説明会には、校長の善本久子先生が登壇し、「グローバル化が急速に進展する現代において必要なのは、自己のアイデンティティーとダイバーシティ(多様性)の尊重を基盤とし、国際的な『競争』と『協働』を両立できるリーダーを育てることです」と語りました。そして、「人は競い合ってこそ伸びる。しかし自分だけ勝てれば良いというのは違います。日本人は協働的な作業は得意だが競争になるとやや弱いと言われます。『競争』と『協働』のことばは本校の生徒にしっかりと根付いています」と話しました。

 次に、具体的な教育内容の紹介です。中学の段階では日本人としてのアイデンティティーを確立するため、大学や企業と連携してさまざまな体験学習を実施します。学校周辺の地域「上野・浅草」を調べる地域研究や、日本の伝統文化を体験する学びに取り組むほか、ディベートやディスカッションを通じて発信力を高め、国際社会で必要とされるプレゼンテーション力も育てていきます。

 また、外国語教育にも力を入れています。同校では、中2から高3まで、第2外国語として、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語の4言語から一つを選択して学ぶことができます。善本先生は「たとえば、海外の一流企業や国連の職員として働く場合、母語と英語以外にもう一つ言語を習得していると大きなプラスとなります。多様な言語を学ぶことは、国際社会で活躍するためにも重要な教育と考えています」と話しました。

 一方、英語教育については、中学では英文エッセイに、高校ではオンライン英会話に取り組むほか、高2・3では決められたテーマについて調査した内容を英語で発表する「プレゼン・イン・イングリッシュ」を毎週行っているとのこと。こうした学びを通じて、語学力はもちろん、思考力や表現力を高めています。語学力の向上に意欲的な生徒は英検®に対する意識も高く、昨年度の中3は91%が、中2は80%が準2級以上を取得したそうです。国際理解教育についても注力し、今年度より中3全員が参加するアメリカ西海岸研修がスタートしました。この研修では、アメリカ・スタンフォード大学で最先端の学びに触れるほか、シリコンバレーの企業を訪問して、生徒の興味・関心の幅を広げていきます。

 基礎学力の養成については、「白鷗には、『辞書は友だち、予習は命』ということばが脈々と受け継がれている」とのことで、毎日の勉強にしっかり取り組むように指導して、自学自習の習慣を早期に形成しています。また、補習や長期休暇中の講習、卒業生のチューターによる学習サポートを行っているほか、最難関国立大学を受験する生徒を応援する「チーム難関大」の取り組みも始めるなど、生徒が希望する進路を実現するための態勢を整えているのも特徴です。

 最後に、善本先生は2019年度の適性検査の詳細について、9月1日に同校のWebサイトで発表することを報告。「適性検査では、問題を正確に読み取って、的確な解答を書くことを心がけてください。自分の頭で考えて、自分のことばで伝える能力を養うことが必要です」とのアドバイスを送り、説明会は終了となりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真
和太鼓や長唄・三味線など、日本の伝統文化に関するクラブが多いのも特色です。百人一首部は全国大会優勝経験もあります

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