受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

武蔵中学校

2018年7月6日(金)

自ら調べ、自ら考える力を養う 新たな教育環境の整備が進行中

 1922年に開校した国内初の七年制高等学校を前身とする武蔵高等学校中学校。旧制高校時代のアカデミズムの伝統を引き継ぎ、「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」という「武蔵の三理想」を教育理念に掲げています。

 なかのZEROで行われた説明会では最初に、サピックス教育情報センター部長の広野雅明先生が登壇し、同校の入試について、「思考力・記述力が必要とされるため、過去問での対策が肝要です」「解答へと至る途中経過も採点対象になるため、答案に思考過程をしっかりと記すよう心掛けてください」といったアドバイスを送りました。

 続いて、校長の梶取弘昌先生が登壇。現在、創立100周年に向けて校舎の建て替え工事を進めていることを紹介しました。2017年に「理科・特別教室棟」が完成し、最新の設備がそろった新しい物理・化学・生物・地学の実験室や研究室のほか、芸術教室や天体ドームを利用した授業が始まっているそうです。校舎新築に伴うキャンパス整備計画のコンセプトは「学びの水脈と対話の杜」です。これについて、梶取先生は「構内を流れる濯川(すすぎがわ)のように、過去から受け継いだ本校の学びを未来につなげていく」「緑豊かな環境の下で、生徒と教員が共に学んでいく空間を築いていく」といった思いが込められていることを説明しました。

 次に、同校の外国語教育について話題を移した梶取先生は、「その主眼は、自ら考える力を養い、他者の言いたいことを理解する力を身につけ、思考の幅を広げることにあります」と強調しました。そのうえで、「2020年度以降に導入される大学入学共通テストで必要とされる語学力や思考力は、これまでも本校は育んできました。自ら考える人は、いかなる環境の変化にも適応できます。身の回りに起きるすべての出来事から学んでいく。これからも、そんな『真の学び』を実践する生徒を育てていきます」と結びました。

「本質を追究する」ユニークな授業で 学ぶことの楽しさを実感

 広報委員長の小池保則先生からは「伝統を受け継ぐ学び」「人を重んじる学び」をキーワードに、オリジナリティあふれる授業内容が次々と紹介されました。たとえば、実験や観察を数多く行う理科では、ペットボトルのキャップを利用した顕微鏡を製作したり、構内の土壌や落ち葉の分析にも挑戦したりします。また、「原典」に触れることを重視する国語では、江戸時代や明治時代の文章を読むために必要な変体仮名についても学んでいるそうです。

 一方、英語では音声学に基づいたフォニックスで発音と綴りの関係を学び、分割授業や洋書の多読、ネイティブ教員による英会話の授業を通じて、基礎力と表現力を養成します。また、中3では第二外国語を必修としており、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国朝鮮語から希望する言語を選択して1年間学ぶのも大きな特徴です。小池先生は「いずれの教科も、本質を追究する深い学びを楽しむことと、生徒が主体的に取り組んでいくことを大切にしています」と語りました。

イメージ写真
新たに完成した「理科・特別教室棟」には、博物館にあるような「フーコーの振り子」が設置されています。現在、豊かな学びを支える学習環境の整備が進行中で、2019年3月にすべての工事が終了する予定です

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